神田川 (東京都)

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神田川(かんだがわ)は、東京都を流れる川である。東京湾に注ぐ。

概要[編集]

東京都を代表する川。流域面積は105km2

河口は戦国時代まで日比谷入江にあって単独の水系だったが、徳川家康の江戸移封による日比谷入江の埋め立て以降、江戸城の事実上の外堀として活用されて、隅田川の支流となった。
江戸は将軍のおひざ元として栄え、明治維新以降は事実上の日本の首都となり、東京ジャイアニズムの普及もあり日本最大、というより世界最大の都市となった。

流路[編集]

源流は吉祥寺の井の頭公園。ここから、京王井の頭線に沿って東に流れる。永福町で流路を北に変え、方南町付近から丸ノ内線の支線沿いを東に流れる。

丸ノ内線の中野坂上駅西新宿駅間、中野坂「下」で青梅街道の下をくぐる。神田川にかかる青梅街道の橋は「淀橋」と呼ばれ、今でもヨドバシカメラの店名に名残が残っている。淀橋からは北に流れ、東中野駅の東側で中央線の下、落合駅の東側で東京メトロ東西線の上を通り、東に進路を変えた後高田馬場駅のすぐ北で山手線西武新宿線の下を進む。

山手線から東側では、右岸が早稲田、左岸が目白と呼ばれ、それぞれ早稲田大学学習院大学がある。また、都電荒川線も早稲田まで伸びており、神田川を渡る。さらに下流に進むと江戸川橋があり、ここから下流が江戸の旧市街である。江戸川橋駅付近からは東京メトロ有楽町線に沿って東に流れ、飯田橋駅付近に出る。

飯田橋から少し東に行くと小石川後楽園がある。ここから流路が東と南に分かれる。東方向は本郷台地を開削して作った流路で、本来の流路は南方向である。ここから南へは、首都高速5号線の下を流れる。北を神田の市街地に、南を皇居・大手町に挟まれたルートを流れ、東北本線の神田駅東京駅間を越えると、東京の中心市街地である。おそらく戦国時代以前はこのあたりが河口であったものと思われる。

少し下流に進むと、東京の中心であり国道1・4号線の起点である日本橋がある。日本橋から、東京の中心ともいえる地を東に進み、永代橋付近で隅田川に合流する。

主な支流[編集]

流域[編集]

北から南の順に示す。

地域名 河口からの川筋 備考
東京都文京区 神田川 旧小石川区、および旧本郷区西部
東京都豊島区 神田川-小石川
東京都中野区 神田川
東京都杉並区 神田川
武蔵野市 神田川
東京都新宿区 神田川 旧淀橋・牛込区、および旧四谷区北部

その他[編集]

フォークソングの「神田川」は神田川沿いに下宿があった喜多條忠が実体験を基に作詞したものである。

脚注[編集]