神シフト

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神シフト(かみしふと)とは、2005年2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)に投稿された車載動画のことである。ドライバーの珍妙なシフト操作などが一部で話題となった。神の運転神のシフトとも呼ばれ、神が「ネ申」と表記されることもある。

概要[編集]

当該動画は2005年10月8日、2ch車板のスレッド「【車】普通の車載動画をうpするスレ3」の233レスと239レス、および250レスで投稿された動画である。ステアリングシフトノブが見える位置にビデオカメラがセッティングされ、道をドライブする動画となっている。

注目すべきはそのシフト操作である。撮影車はマニュアルトランスミッション[注 1]であるが、スレ内でカウントした者によると1番目の動画で58回/198秒(平均3.4回/s)、3番目の動画で52回/136秒(2.6回/s)という驚異的なギアチェンジを行っているのだ。あまりの奇行偉業に スレ民は投稿者を神と呼び、嘲笑し崇め始めた。

操作[編集]

最も両手が忙しいと思われる1番目の動画において[注 2]、ハンドル・アクセルブレーキを除いて以下の操作を198秒間に回数分行うものである。

この動画に触発され、真似するものが多数出たがほとんどのものが挫折した。実際にやってみればわかるが、高いギアに入れようとするほど速度と回転数が必要になり、特に5速ミッションの最上段は低速域でチェンジすると振動やトルク不足によりまともに加速できないのである。[注 4]それに加えて髪の毛やウインカーを触る必要があり、峠道でハンドル操作も必要な最中でこれらを行う必要があるのである。

神の神たる所以はこの無茶苦茶な操作を自然体で行っていることであり、神にとってはこれが自然であるということなのだ。

実際のところ[編集]

スレにおいても指摘されているが、ここまでシフト操作をするより3速固定で走ったほうが当然速い。ゆっくり走るにしても、峠を流すにしてもここまでパワーバンドを外して走るのは労力の面からも非効率極まりないものである[注 5]

ステアリング操作も抉るような操作が多く、切り始めから戻したり切り込んだりという操作を多く行っている。理想のステアリング操作とは「カーブの入り口で一定の舵角までステアリングを切り、出口で戻す」という操作である。投稿者の操作は前述のとおりであり、お世辞にもステアリング操作はお粗末であると評されている。

ギアチェンジしながらウインカーを触っているシーンもあり、一瞬ではあるが両手が完全にハンドルから離れているシーンがある。普通に危険である。また、スタート時になぜか一周する、完全停止しきる前にサイドブレーキを引き始めるなど、不用意な操作が随所に見られる。

再現動画[編集]

2014年にはニコニコ動画にて同じ道路を「普通に」走った動画が投稿され[1]、神へのリスペクトを盛り込んだ動画となっている。 2021年にも再現動画がYouTubeに投稿され[2]、神シフトの動画の紹介をしつつ再現され、いかに労力がかかるか力説されている。 2022年12月にはとある自動車教習所までもがYouTubeに再現動画を投稿し[3]。17年越しの再現となっている。なお、この動画内では「車が痛む恐れがあるので真似しないでください」と表記されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 車種はホンダ・CR-XのSiではないかとされている
  2. 総動作96回となり、約2秒に1回何らかの動作を行う必要がある
  3. なお、ワイパースイッチも触っている
  4. 神がギアチェンジを確実に叩き込んでいるところとそれに伴うギクシャク感がないところだけは評価できるという声もある
  5. 意図的にパワーバンドを外すにしても不自然である

参考[編集]

  1. https://www.nicovideo.jp/watch/sm24486801 凡人の運転
  2. https://www.youtube.com/watch?v=NxzuKSgogps [ホンダビート]神シフトに挑戦してみた結果…神のマシンガンシフトチェンジ回数をホンダ ビートは超えられるか!?ネ申の運転やってみた。峠ワインディングドライブ Winding(TOUGE)Drive
  3. https://www.youtube.com/watch?v=NKd6ZFAiyGs マニュアル教習車でネ申の運転やってみた