澤孝子
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澤 孝子(さわ たかこ、昭和14年(1939年)8月14日 - 令和4年(2022年)5月21日)は、日本の浪曲師。弟は加瀬忠。
プロフィール[編集]
概要[編集]
本名は加瀬 孝子(かせ たかこ)。旧名跡は廣澤 菊奴。沢 孝子とも書かれる。
昭和29年(1954年)に14歳で2代目広沢菊春に入門して菊奴、7年後に澤孝子と改名する。日本演芸家連合副会長などに就任し、テレビやラジオの浪曲番組に出演。昭和57年(1982年)に文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。多くの代表作もあり、浪曲界における第一人者として活躍した。
令和4年(2022年)5月21日午後9時26分、脳出血のため、千葉県柏市の病院で死去した。82歳没。葬儀・告別式は親族で行なった。
主な受賞歴[編集]
- 1974年 - 第1回NHK浪曲新人コンクール最優秀賞受賞。
- 1982年 - 文化庁芸術祭優秀賞受賞。浪花家辰造との掛け合いで「じいさんばあさん」(原作:森鷗外、脚本:大西信行、三味線:浪花家りつ子、木村喜代子)を演じる。
作品[編集]
- 1954年 - 『恋慕月夜』(作:池上勇)
- 同年 - 『からかさ桜』(作:池上勇)
- 1955年 - 『一本刀土俵入り』(原作:長谷川伸、脚色:池上勇)
- 1956年 - 『竹の水仙』(作:池上勇)
- 1957年 - 『徂徠豆腐』(作:池上勇)
- 1958年 - 『絵姿女房』(作:秩父重剛)
- 1961年 - 『花のお七』(作:房前智光)
- 同年 - 『渡辺崋山』(作:房前智光)
- 1965年 - 『会津士魂 白虎隊』(作:秩父重剛)
- 1970年 - 『鼓の女』(作:飯山栄浄)
- 同年 - 『花の木曽殿』(作:飯山栄浄)、東芝EMIよりLPレコード発売。
- 1973年 - 『宵宮の太鼓、天竜唄しぐれ』(作:秩父重剛)
- 同年 - 初代春日井梅鶯との掛け合い、東芝EMよりLPレコード発売。
- 1974年 - 『からかさ桜』(作:池上勇、三味線:東家栄子、上野本牧亭)
- 1977年 - 創作浪曲『羅生門の盗賊たち』(作・演出:大西信行、音楽:神津善行)
- 同年 - 『姿三四郎恋暦』(原作:冨田常雄、脚本:池上勇、補綴:大西信行)
- 1978年 - さくら さくら『吉岡弥生先生伝』(作:大西信行)
- 1981年 - 『猫餅の由来』(作:池上勇)
- 同年 - 文化庁芸術祭参加作品『澤孝子挑むの会』(東家浦太郎、玉川福太郎、吉田光男との4人の掛け合い、脚本・演出:大西信行)
- 同年 - 『壷坂霊験紀』、国立演芸場にて。
- 同年 - 『千姫御殿』(作・脚本:内藤やす子)
- 1982年 - 文化庁芸術祭優秀賞受賞作品『じいさんばあさん』(浪花家辰造との掛け合い、原作:森鴎外、脚本:大西信行、三味線:浪花家りつ子、木村喜代子)
- 同年 - 『吉良上野介の妻』(作:金田達夫)
- 同年 - 『赤い夕日』(作:大西信行)
- 1985年 - 文化庁芸術祭参加作品『女人平家恋華経』(作:大西信行)
- 1986年 - 『岡野金右ェ門の恋』(作:大西信行)
- 同年 - 『澪つくし』(脚色:沼川淳)
- 1987年 - 『春よ来い』(作:長谷川勇、脚色:加瀬歌耕)
- 1988年 - 『一妙磨』(作:田中知学、脚本:大西信行)
- 同年 - 『こころ妻』(浪花三重唱、作:山本周五郎、脚本:大西信行)
- 1989年 - 『春日局』(作:大西信行)
- 同年 - 『お民の度胸』(脚本:大西信行)
- 1990年 - 『藤吉郎の花嫁』(二代重松作品より)
- 1991年 - 『日蓮上人』(東家燕大丞作品より、小松原 母 梅菊の蘇生)
- 1992年 - 『左甚五郎(蟹)』(池上勇)
- 1993年 - 『二十三年』(原作:山本周五郎、脚本:大西信行)
- 1994年 - 『滝の白糸』(作:大西信行)
- 同年 - 『雪おんな』(作:大西信行)
- 1995年 - 『出発』(作:大西信行)
- 同年 - 『別れ涙の花舞台』(作:湧井和夫)
- 1996年 - 浪花ぶし澤孝子の会第8回芸術祭参加『姿三四郎恋暦 二十三年』
- 1997年 - 『幽霊貸し家』(作:山本周五郎、脚本:大西信行)
- 1998年 - 『おとみ与三郎』(作:大西信行)
- 1999年 - 『矢田五郎右衛門 妻への手紙』(作:大西信行)
- 2000年 - 『大新河岸の母子河童』(原話:大内綾子、脚本:大西信行)
- 2003年 - 『十三夜』(原作:樋口一葉、脚本:大西信行)
- 2004年 - 『南総里見八犬伝』(原作:瀧沢馬琴、脚本:大西信行)
- 2005年 - 『万手姫恋慕(作:長谷川勇)
- 2006年 - 『酔月情話(作:大西信行)
- 2007年 - 『たけくらべ』(原作:樋口一葉、脚色:湧井和夫)
- 2008年 - 『いちしえの花の女』(作:大西信行)