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澁川謙一
澁川 謙一（しぶかわ けんいち、1921年9月15日[1] - 2014年4月3日[2]）は、神職。諏訪大社名誉宮司[2]、神社新報社社友。元神社本庁事務局長[3]、神社本庁評議員会議長、神社新報社社長[2]。
経歴[編集]
東京都出身。1943年國學院大學文学部国史学科卒[1]。海軍少尉に任官。海軍兵学校教官。1946年神社本庁編輯課に入り[4]、神社本庁録事、神社新報記者[1]。葦津珍彦の指導を受ける[5]。1948年頃に教職追放が解除され、東京都港区立城南中学校に英語教員として赴任するが、葦津の要請で半年も経たないうちに神社新報社に戻る[6]。1948年神社新報次長待遇。1950年乃木神社権禰宜（兼職）。1956年神社新報編輯長。1965年湊川神社権宮司。1968年神社本庁参事・教学部長[1]。庄本光政の後任として教学部長となり、中央研修所の設立を推進[5]。秘書部長[1]、小野迪夫転出後の教学研究室長（1978年～）を兼務[5]。1979年箱根神社宮司。1981年神社本庁事務局長兼教学研究室長。1984年辞任。1985年神社新報社取締役、論説主幹[1]。のち代表取締役社長を経て、社友。1991年諏訪大社宮司。1999年同名誉宮司[4]。神社本庁教化講師・教学顧問[7]。
人物[編集]
葦津珍彦の門弟で[8]、一番弟子ともいわれる[3]。1949年に結成された神道青年全国協議会（神青連）の初代書記長を務め、パンフレット『共産思想の追放』（神道青年全国協議会書記局編、神社新報社、1949年）を刊行したり、渋谷駅頭で反共演説会を開いたりするなどの活動を行った[8]。50年代に宗教者平和運動協議会常任委員を務めた[9]。1981年に結成された「日本を守る国民会議」常任理事を務めた[10]。
著書[編集]
- 『改訂 神道教化概説』（庄本光政共著、神社新報社、1988年）
- 『戦後皇室祭祀の歩みと現下の問題点／現行皇室法の法理解釈と批判』（田尾憲男共著、神道政治連盟編、神道政治連盟、1988年）
- 『小論集――一神道人の足跡』（神社新報社、2008年）
- 『神社本庁の再構築を――次代に託す神社界の行く末』（神社新報社、2012年）
出典[編集]
- ↑ a b c d e f 神社新報社編『神道人名辞典』神社新報社、1986年、463頁
- ↑ a b c 「諏訪大社名誉宮司の渋川謙一氏が死去」『神社新報』2014年4月14日付『ラーク便り』データベース - （公財）国際宗教研究所
- ↑ a b 牟禮仁「戦後神社界史寸感」『埼玉県神社庁報』No.218（PDF）、2016年10月31日
- ↑ a b 澁川謙一氏 偲び草 BOOKS鎮守の杜
- ↑ a b c 現代神道研究集成編集委員会編『現代神道研究集成（第八巻）神道教学研究編』神社新報社、1999年、8頁
- ↑ 神社新報社編『次代へつなぐ葦津珍彦の精神と思想――生誕百年・歿後二十年を記念して』神社新報社［神社新報ブックス］、2012年、204-209頁
- ↑ 現代神道研究集成編集委員会編『現代神道研究集成（第八巻）神道教学研究編』神社新報社、1999年、21頁
- ↑ a b 藤生明『徹底検証 神社本庁――その起源から内紛、保守運動まで』ちくま新書、2018年、199-200頁
- ↑ 森下徹「戦後宗教者平和運動の出発（PDF）」『立命館大学人文科学研究所紀要』82号
- ↑ 成澤宗男「日本会議と宗教右翼」、『週刊金曜日』成澤宗男編著『日本会議と神社本庁』金曜日、2016年、76頁