涸沼
ナビゲーションに移動
検索に移動
涸沼(ひぬま)とは、茨城県東茨城郡茨城町・大洗町並びに鉾田市・水戸市にまたがる淡水湖のことである。
概要[編集]
水戸市の南南東およそ10キロにある淡水湖で、面積はおよそ9.5キロ、周囲は22.25キロ、水深は2メートルから3メートルである。
この沼については涸沼川の下流が陥没して出来た吃水湖で、満潮の時は那珂川から海水が逆流する。そのため、ここには淡水魚の他に海の魚まで棲んでいる。湖に棲む魚は櫨、ボラ、鯉、鮒、鰻などをはじめ58種に上り、特にニシンなどは本場の北海道より一足早く水揚げされることで知られている。
この湖に映る秋の月は、昔から広く賞揚されてきたため、水戸藩主の徳川斉昭が水戸八景を選んだ際に広浦がその中に加えられた。沼の北岸、下石崎の松林の中に「広浦秋月」(ひろうらのしゅうげつ)という斉昭自らの筆による碑が建立されており、ここは茨城県の名勝に指定されている。
下石崎から沼沿いを西に進むと、上石崎の親沢の鼻につくが、ここも茨城県の名勝に指定されている。「一つ葉松」の伝説で知られる地であり、下石崎の広浦に劣らない景勝の地である。