洞爺丸
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洞爺丸(とうやまる)は、運輸省鉄道総局ならびに日本国有鉄道(国鉄)が青函航路で運航した車載客船である。
概要[編集]
戦災で壊滅した青函連絡船の復興のため、当時の国鉄であった運輸省鉄道総局がGHQの許可を得て建造した車載客船4隻の第1船である。本船の同型船には羊蹄丸、摩周丸、大雪丸があり、これら4隻は洞爺丸型と呼ばれた。
1954年(昭和29年)9月26日、台風15号(洞爺丸台風)による暴風と高波で転覆・沈没し、死者・行方不明者あわせて1,155名という、日本最大の海難事故を起こした悲劇の船として、歴史に名を残すことになった。
その他[編集]
当時、海難審判は実施されたものの、気候に対する誤判断が主な焦点になり、その後は天候に左右されない青函トンネルへの対応に流れてしまい、海難を防止するための本格的な対策は出されなかった。洞爺丸事故の遺族の中には、本事故の教訓が生かされないまま知床観光船沈没事故が起こってしまったと考える人がいる[1]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 「洞爺丸台風海難事故」から70年 家族を亡くした遺族の思い - NHK函館