波紋法
波紋法(はもんほう)とは、ジョジョの奇妙な冒険シリーズに登場する秘術である。特殊な呼吸法により血液の流れを操ることで波紋を生み出し、強い生命エネルギーを発現させることができるという。原作者である荒木飛呂彦は実年齢の割に若く、波紋法を会得しているともいわれている。
概要[編集]
劇中ではチベット発祥の秘術とされており、幽波紋(スタンド)登場前である第一部のファントムブラッド、そして第二部の戦闘潮流において必殺技となっていたものである(波紋疾走)。波紋法を極めれば身体能力の向上のほか、水の上を歩いたり、枯れた花を咲かせたり、水の形を固定する(コップを逆さにしても中の水がこぼれないなど)、火山を噴火させるなどの現象が確認されている。
波紋を生み出すための呼吸は「波紋の呼吸」と呼ばれ、波紋を練る際には「コォォ…」という独特の擬音が描かれることも多い。雨上がりのアバンストラッシュと共に真似されることが多かった技の一つでもある。
波紋疾走[編集]
波紋疾走と書いてオーバードライブと読み、波紋法により生み出した波紋を相手に伝える技である。波紋は太陽光と同じ波長をもつとされ、吸血鬼や柱の男などに非常に効果的であると設定されている。波紋は何らかの物質を通して伝えることができ、劇中では水を導体とした波紋疾走が描かれており、「青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)」と呼ばれる技になっている。なお、特別な導体を用意する必要はなく、己の拳があれば波紋疾走は可能である。第一部でジョナサン・ジョースターが使用した「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)」は拳による打撃を通して波紋を伝える技であり、波紋疾走の代表格とされている。
波紋使い[編集]
波紋法を操る人間を「波紋使い」と呼ばれ、劇中においては複数人確認されている。劇中で波紋使いと呼ばれている主な人物を以下に列挙する。
- ウィル・A・ツェペリ - 劇中で初めて登場した波紋使い
- シーザー・A・ツェペリ - ウィル・A・ツェペリの孫
- ジョナサン・ジョースター - 第1部のジョジョ。すべてはここから始まった。
- ジョセフ・ジョースター - 第2部のジョジョでジョナサンの孫。作中で唯一スタンドと波紋を操ることができる。
- トンペティ
- ダイアーさん
- ストレイツォ
- リサリサ
- メッシーナ
- ロギンズ
荒木飛呂彦
なお、第2部ラストにおける究極生命体も波紋を扱えるようになったが、その後宇宙へ上がり二度と帰ることがなかったためリスト外とした。