氷のバプテスマ

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氷のバプテスマ(こおりのばぷてすま)とは、プロテスタントの一部の教会が今でも行っている想像を絶する狂気の儀式である。

氷のバプテスマ以前の歴史[編集]

  • 西暦29年か30年(ユダヤ暦3789年か3790年)頃、ヨルダン川で洗礼者ヨハネ(バプテスマのヨハネ)というユダヤ教預言者が洗礼(バプテスマ)という儀式を行っていた。イエス・キリストもヨハネからバプテスマを受けている。マタイ3章
  • 洗礼という儀式はユダヤ教には定着しなかったが、キリスト教に定着することになる。
  • 洗礼は本来は全身を水に浸すもの(浸礼)であったのだが、頭に少量の水を掛けるだけのもの(滴礼)に変わっていった。十字軍の時代に水不足の中近東で改宗者に洗礼を授ける必要からそのように変わっていったのだと言われている。
  • 16世紀宗教改革が起こり、その後、プロテスタントの一部の者たちは洗礼を本来のやり方に戻すべきたと主張し、プロテスタント教会が分裂を起こす。
  • 一部の教派は幼児洗礼と滴礼を不可とし、洗礼を受けるか否かを自分の意思で選択できる年齢に達した者にのみ、浸礼を行うようになった。
  • ルーテル派や改革派は信仰義認を最優先し、救いとは直接関係のない洗礼を重要視しない傾向があるためか「幼児洗礼は駄目だ」とか「浸礼でなければ駄目だ」と言わず、幼児洗礼と滴礼を行うのが普通である。
  • 滴礼ならば季節に関係なく行えるが、常識的に考えて浸礼は温暖な季節に行うものである。しかし、中途半端に「聖書の通りに」と考える者たちは、真冬のクリスマスに凍った池で浸礼を行うようになっていった。

諸問題[編集]

  • 水温の低下する真冬に浸礼など行えば大抵の者が健康を害する。世界のどこかでは死ぬものだって出ているに違いない。
  • 氷のバプテスマを見た者は、誰もが狂信的だと考える。
  • 強い悪意がなければ氷のバプテスマなど決行できるものではない。「構うもんか。滅茶苦茶やってやれ」という具合にである。それを切っ掛けに牧師が腐敗していく可能性がある。

矛盾点[編集]

  • イエスが生まれたクリスマスに洗礼を行うという考え方がそもそも間違っている。イエスの誕生日はキリスト教がローマ帝国国教になった頃、当てずっぽうに(おそらくローマの多神教の偶像礼拝の祭の日に合わせて)12月25日と決められたに過ぎない。
  • 聖書の何処にも洗礼はクリスマス(或いはイエスの誕生日)に行えとは書いていない。
  • イエスに三年半同行した弟子たちはクリスマスなどしていない。
  • なお、イエスが生まれたのは近年では秋頃とされている。イエスが洗礼を受けたのも過ぎ越しの祭から三年半を逆算すると秋である。
  • 神が王になるが、イエスの降誕年月日に関する諸説の中で、最も信憑性が高いと見なしている説は、紀元前7年9月15日というものである。この日はユダヤ暦3754年エルールの月の23日である。その日はユダヤ教で重要な日ではない。しかし、ルカ2章21節から考えると、イエスが割礼を受けたのはユダヤ暦3755年のティシュリの月の1日、ロシュハシャナの祭の日と重なるからである。

幼児洗礼は本当に悪いのか?[編集]

  • 洗礼を受けるかどうかにおいて、本人の意思や信仰の有無を重視するのは良いが、赤ん坊が生まれても、洗礼を受けることを自分で決意できる年齢に達するまで生きているとは限らない。それを考えると、形式的であれ早目に洗礼を受けさせた方が良いことになる。近年まで幼児の死亡率は非常に高いものであった。
  • 幼児洗礼に反対する教派の牧師や宣教師は、生まれたばかりの赤ちゃんに洗礼を授けることには反対するくせに、自分の子供が三歳か四歳くらいになると洗礼を授ける者がいるのである。それだって幼児洗礼じゃないのか?
  • 使徒16:33では幼児洗礼も行われたと推定される。
  • 宗教改革直後には幼児洗礼は全く問題視されていなかった。
  • リベラル派などは、信仰もないのに洗礼を受ける大人が少なくない。
  • ユダヤ教の割礼は生後すぐに行われる。

比較用動画[編集]

冬のアラスカで氷のバプテスマ。 https://youtube.com/shorts/2SdsTze8kEE?si=QcaVq5oLBp_RRJl5

胸ばかり見ないで周囲の様子に注目。ロシア正教の氷のバプテスマ。

https://youtube.com/shorts/ZtXQ2ArPTQ8?si=la96Ka1qsY7Rr7du

https://youtube.com/shorts/CRZpkWs45f0?si=orRF1RD39Kcr6cBV

余談[編集]

カトリックとロシア正教では十字を切るが、プロテスタントではそういうことはしない。プロテスタント教会に行って十字を切ったりしないように。

ではイギリス国教会は十字を切るのだろうか?正解は「切る」である。

カトリックとロシア正教では十字の切り方が違うのである。動画で分かるだろうか?

YouTube 動画リンク

ある牧師夫人によると、クリスマスに洗礼を受けて40度の高熱を出して死に掛けたそうである。クリスチャンは死んでも天国に行けるとか、そういう問題ではない。