残心

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

残心 (ざんしん)とは、日本古来の武術茶道に於いて、その行為が終わった後も決して油断せずにいる心の置き方である。

概要[編集]

相撲の場合、土俵に上がった瞬間から相撲が始まり、土俵を降りた時点で相撲が終わる。勝負が決まった後、行司の裁決が終わった後でも相撲は終わっていない。常に相手が反撃してこないか相手に視線を合わせることが大切である[注 1]。もともと殺し合いから始まった武術だからそのようになったのである。

実情[編集]

しかし、実際は勝負が終わると安易に相手に背中を見せる力士が多い。これについては誰も指摘しない。それどころか勝負が決まった瞬間に相手を睨み付けた朝青龍明徳を見苦しいと新聞雑誌テレビといったマスコミはそう決めつけた。また、オリンピックでの柔道でも勝利の瞬間に飛び跳ねて喜びを表してもそれを見苦しいと断じたことはない。一方、剣道では残心はさらに重視され、見苦しいと判断されれば勝利を取り消される場合がある。

関連項目[編集]

[編集]

  1. そのようなことから、行司軍配後にさらに「ダメ押し」をすることはタブーとされる。