樊氏 (趙雲)
ナビゲーションに移動
検索に移動
樊氏(はんし、生没年不詳)は、中国の後漢末期の女性。趙範の兄嫁[1]。
生涯[編集]
荊州桂陽郡の太守・趙範の兄嫁で、容姿端麗で美人だったという[1]。夫に先立たれて未亡人であり、趙範が劉備の家臣・趙雲に攻められて降伏した際、趙範は樊氏を趙雲の嫁に勧めたが、趙雲は拒否した[1]。趙雲は「同姓である故、貴方の兄さんなら、私の兄と同じことになります」と言って固辞した[2]。この時に別の者が樊氏を勧めたが「趙範は切羽詰って降伏したに過ぎないから、心底はまだ測りかねる。天下に女は大勢いるのだから」と答えた[2]。程無く趙範は逃走したが、趙雲は樊氏に何の未練も持たなかった[2]。
『三国志演義』では第52回に登場し、ほぼ史実通り趙雲は樊氏の嫁取りを拒否している[1]。後に劉備も改めて縁談を勧めようとしたが、やはり拒否して逆に劉備の信任を得ている[1]。