梶山季之
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梶山 季之(かじやま としゆき、1930年1月2日 - 1975年5月11日)は、日本の小説家・ジャーナリスト。ルポライターとして梶 季彦、少年少女向け推理・冒険小説(ジュブナイル作品)の著者として梶 謙介のペンネームがある。1969年には年収7786万円で、文壇長者番付第1位となっている。
作品[編集]
経済小説[編集]
- 『黒の試走車[1]』光文社 1962年
- 『赤いダイヤ[2](上)(下)』集英社 1962、63年
- 『青いサファイア』講談社 1963年(『スポーツニッポン』連載)
- 『虚栄の館』 1964年(短編集)
- 『白い廃液』サンケイ新聞出版局 1965年(短編集)
- 『みんな黙れ』(天の章・地の章) 徳間書店 1971年
- 『日本人ここにあり』(立志編・放浪編・成功編) 実業之日本社 1974年(『週刊小説』連載)
- 『血と油と運河』集英社 1975年(『週刊読売』1974年連載)
- 『華やかな罠』 2010年 祥伝社 (『都会の湖』改題)
- 『華麗なる復讐』 2010年 祥伝社
- 『黒の燃焼室』 (短編集)
- 『汚職 さんずい』[3]
- 『青の執行人』(中短編集) 1972年
- 「謀略の背景」- 自動車業界と男色ハニートラップ。
- 「狂気の沙汰」- 株主総会での総務次長と総会屋の思惑。
- 「銀行から消えた」
痛快小説[編集]
- 『のるかそるか』 1964年 - テレビドラマ化。東京五輪景気を狙った詐欺師たちの暗躍。
- 『虹を掴む』 1966年
- 『と金紳士』(歩の巻・金の巻・海外雄飛の巻・王手飛車の巻) 1971年 - カセットテープ化。
- 『カポネ大いに泣く』(中編集) 1971年 - 1985年に萩原健一主演で映画化。
- 「ルーズベルト大いに笑う」
- 『昭和元禄女大学』(青い渦の章・紅い焔の章) 1969年
- 『てやんでぇ』(上・下)光文社 1966年(『北国新聞』『愛媛新聞』ほか 1964-65年連載)
- 『鱶のような紳士』 集英社 1968年
- 『くんずほぐれつ』(前編・後編) 1970年
- 『やらずぶったくり』(やらずの巻・ぶったくりの巻) 集英社 1971年
- 『色魔』(青春編・怒濤編・完結編)
- 『男の誇り』
- 『踏んだり蹴ったり』(上・下)
- 『お待ちなせぇ』(上・下)
- 『逃げるが勝ち』(上・下)
- 『虎と狼と』(上・下)
- 『銀座ナミダ通り』
- 『悪人志願』
- 『囮(おとり)』
社会小説[編集]
- 『女の斜塔』(愛欲編・復讐編) 集英社 1966年 (『女性明星』1964年連載)
- 『夜の配当』
- 『濡れた銭』(上・下)
- 『ニッポン一匹狼』
- 『一匹狼の唄』(上・下)
- 『びかたん・うけくち』
- 『銀座遊侠伝』
- 『ちりぬるを』(短編集)
- 『稲妻よ、奔れ』
- 『エアー』(上・下)集英社 1970年・1971年(『関白亭主・志願』『試用女房・募集』に改題 1972年)
風俗小説[編集]
- 『女の踏絵』講談社 1965年(短編集、『小説現代』1965年掲載)
- やどかりの詩
- 憑かれた女
- 夜のプリズム
- 『白い炎の女』 桃源社 1972年(表題作含む短編集)
- 白い炎の女
- よろめきの季節
- 愛情の領収
- 冬に来た恋
- 離婚成金
- 『遊戯の報酬』 1967年
- 「サイケの世界」
- 『紫の火花』(上・下)講談社(ロマン・ブックス) (『週刊女性』1965年連載)
- 『苦い旋律(前篇・後編)』集英社 1968年(『女性セブン』1967-68年連載)
- 『男を飼う(鞭と奴隷の章・蛇と刺青の章)』集英社 1969年(『週刊明星』1968-69年掲載)
- 『美男奴隷』(上・下)光文社 1969年(『女性自身』連載)
- 『青い旋律』集英社 1970年(『女性セブン』1969年連載、集英社文庫)
- 『鞭をふるう女』桃源社 1971年(短編集)
- 『流れ星の唄』(上・下) 1971年 桃源社 1983年 角川文庫(『週刊実話』1971年連載)
- 『ミスター エロチスト』光文社 1977年
- 『SEXスパイ』
- 「赤い妖精」
- 『続 SEXスパイ』
- 『野望の青春』(上・下)角川書店 (『出世三羽烏』から改題。)
官能小説[編集]
- 『すけこまし』(大望編・完結編)
- 『うぶい奴ら』
- 『暗闇の女』(短編集) 1986年 光文社
- 『とろんころん』
- 『すたらまんち』(短編集)
- 「えろぐろ軟扇子」
- 「刺青専務」
- 「バーゲンセールやでェ」 - 男性器に関する俗説を扱う。
- 『五年前の女(ひと)』
- 『どんと来い』(『ペテン師物語』改題)
- 『胡桃割り人形』
- 「歪んだ罠」 - 読者を選ぶ尾篭な下ネタがあり、一般人向けではない。
推理小説[編集]
- 『亀裂のなか』河出書房 1962年(『別冊小説新潮』連載)
- 『朝は死んでいた』 1962年 文藝春秋社
- 『知能犯』 1964年 角川文庫
- 『ある完全犯罪』(短編集) 1991年 勁文社
- 「四本目の鍵」(『ミステリー傑作選1 犯罪ロードマップ』 講談社文庫 1974年に収録)
- 『大統領の殺し屋』
- 『ある秘書官の死』
- 『風変わりな代償』
- 『完全犯罪』
- 「グアム島美人モデル殺人事件」
- 「有閑マダムと少年」 - 犯人が最後に勝つメタミステリ。
- 「不良少年」 - 古典的な叙述トリックが使われている。湊かなえに同様の短編あり。
- 「PR犯罪の陰に」
- 「悪の勇者」
- 『犯罪日誌』(短編集)2024年 ちくま文庫 - 没後出版。
SF・実験小説[編集]
- 『根ピューだあ』
- 『怪女赤頭巾』
実録小説・モデル小説[編集]
- 「小説 三億円事件」
- 「小説 富士銀行事件」
ノベライズ[編集]
- 『人妻だから』 1986年 光文社
歴史小説[編集]
時代小説[編集]
- 『彫辰捕物帖(一)-(六)』読売新聞社 1972-74年(『週刊読売』1970/10/23-1973/10/27号連載)
- 「おとこおんな」 1972年2月(読売新聞社のちに徳間書店、論創社)
- 『辻斬り秘帖』祥伝社 1974年(「小説現代」1970年10月-12月号連載)
- 『好色源氏物語』
- 『詰め腹』
その他の小説[編集]
- 『せどり男爵数奇譚』 桃源社 1974年
評論・エッセイ[編集]
- 『ぽるの日本史』
未完の作品[編集]
- 『積乱雲』(遺稿30数枚分が没後『別冊新評 梶山季之の世界』(1975年)に掲載)
ラジオドラマ[編集]
テレビドラマ[編集]
- 『赤いダイヤ』TBS 1963年
- 『のるかそるか』日本テレビ 1964年[6]。
カセットテープ[編集]
梶 謙介名義[編集]
- 「風変わりな結婚の開拓者たち」
- 「整形外科の裏話」
- 「現代女権時代の内側」
脚注[編集]
- ↑ 「試走車」の読みは「テストカー」がオリジナル(角川文庫では振り仮名つき)だが、「しそうしゃ」とされる場合もある。
- ↑ 商品先物の花形だった「小豆(しょうず)」のこと。現在は原油や白金にその地位をすっかり奪われた。
- ↑ 「さんずい」は飲食業では「酒」の隠語だが、今作では「汚職」
- ↑ 本作以前には、同人誌「新思想」向けの「米軍進駐」と「振興外貨」を書いた。
- ↑ 主題歌の松尾和子「人妻だから」の作詞も梶山。
- ↑ 梶山自身も流行作家の役で出演している。
- ↑ キャニオンレコードがレコードとCD、ポニーがミュージックテープとビジュアルソフトと事業分野が分けられていたが、1987年に両社は合併し現在は「株式会社ポニーキャニオン」となっている。