日進市高校生強盗殺人事件

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日進市高校生強盗殺人事件(にっしんしこうこうせいごうとうさつじんじけん)とは、2015年7月12日夜に愛知県日進市で発生した強盗殺人事件である。この事件で無職の男性K(当時65歳)が死亡し、強盗殺人犯として同市の高校生(当時17歳)が逮捕された。

概要[編集]

2015年7月12日の夜、愛知県日進市梅森町の歩道で無職のKが殺害され、バッグを奪われた。Kの死因は首を切られたことによる失血死で、顔や首などに10ヶ所以上の刺し傷や切り傷があった。Kの傷は体の前後にあり、執拗に襲われた可能性がある。119番で救急隊が到着した時、Kは頭を東に向け体の左側を下にした状態だった。所持品のうち、家や車の鍵などが入ったショルダーバッグがなくなっている一方、現金数万円入りの財布や携帯電話はズボンのポケットの中にあった。

7月19日未明、強盗殺人の疑いで、日進市の高校に通う3年生の少年Aが逮捕された。ナイフで刺したと殺害を認める一方、強盗目的ではなかったと話しているとされ、バッグは供述通り現場近くの茂みの奥から見つかり、物色した跡が確認された。逮捕容疑は7月12日午後8時20から8時35分にかけて、日進市梅森町の歩道で、Kの顔や首を刃物で複数回突き刺すなどして殺害し約6000円が入ったバッグを奪った疑いである。KとAの間に面識はなかったという。

Aの自宅や友人宅からは数本のサバイバルナイフが押収されている[1]。またAの供述は二転三転しており、犯行に使ったナイフは当初は現場の公園付近に投げ捨てた、と供述していたが後に「嘘だった」と語り、ナイフは持ち帰ったことを認めた[1]。事件後、ナイフを持っていると(犯人ではないかと)疑われる」と話して数本を友人に預けたとされ、この中に凶器が含まれている可能性がある[1]。またAはナイフを集めていたとされ、インターネットの通信販売サイトを利用して購入したとされる[1]

また事件当時にAが着ていた服は返り血が付いたので自宅ベランダのエアコン室外機付近に隠していたという[2]防犯カメラの映像から事件当時の服装は半袖シャツにハーフパンツ姿であった[2]。なお、服には相当量の血が付着していたと見られるが、家族が洗濯したためか愛知県警が押収した時に血痕は残っていなかったという[2]

脚注[編集]

  1. a b c d 朝日新聞、2015年7月23日、39面
  2. a b c 読売新聞、2015年7月23日、31面