大日本帝国陸軍

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日本軍の象徴とされる、旭日旗(陸軍旗)

大日本帝国陸軍(だいにほんていこくりくぐん)は、大日本帝国に存在した軍隊である。 解体後は、日本軍などとも呼ばれる。

概要[編集]

大日本帝国憲法第11条に「天皇ハ陸海軍ヲ統率ス」とあるように、大日本帝国陸軍は天皇の軍令という指揮下にあった。そのため天皇の軍隊の意として皇国同様、皇軍などとも呼ばれる。一方、陸軍省は人事、経理、法務といった軍政を司った。 また歩兵師団が中心であり、装甲師団を主力としたアメリカ軍や、ソビエト赤軍には苦戦を強いられてきたが、太平洋戦争では破竹の快進撃を成功させ一時は東アジアの支配者となった。しかし、1942年のミッドウェー海戦から徐々に劣勢になっていき、陸軍も、補給などの問題から疲弊し1944年には敗戦濃厚となった。同年に絶対国防圏のサイパン島が陥落すると本土決戦に向けての準備が着々と行われていった。その間、火力を上げた新戦車や、特攻兵器が開発されたが、1945年8月15日に終戦を迎えた。

主な戦役[編集]

  • 日清戦争
  • 日露戦争
  • 第一次世界大戦(青島の戦い)
  • 満州事変
  • 日中戦争
  • 太平洋戦争

事件[編集]

二・二六事件

1936年2月26日に皇道派の陸軍将校らが起こしたクーデター事件。陸軍が鎮圧を急ぐも、止められず、東京の中心部が反乱軍によって占領された。しかしその3日後にはほとんどが降伏した。

八・一五事件

1945年8月15日に、降伏を受け入れられない陸軍の将校らが起こしたクーデター事件。宮城事件(きゅうじょうじけん)とも呼ばれる。しかし一日も経たずに一部は自決、それ以外は逮捕されて終結し、長い戦争も終結した。

終焉[編集]

1945年10月31日に解体され、翌日から第一復員省となった。その後は、陸上自衛隊が実質的な後身に近い。

関連項目[編集]

参考文献[編集]