日本中央競馬会競馬学校

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日本中央競馬会競馬学校(にっぽんちゅうおうけいばかいけいばがっこう)とは、千葉県白井市にある日本中央競馬会が運営する中央競馬騎手及び厩務員の養成所である。

概要[編集]

学校」という名前だけれども、専修学校や各種学校ではなく、企業の養成所のような職業教育施設の扱いである。

かつて美浦トレーニングセンターが開業する前、関東地区の競走馬の調教とレース中の生活は中山競馬場東京競馬場で行っていたが厩舎の数が足りなくなってきたため、1966年に中山競馬場白井分場が開設。しかし美浦トレセンの開業で白井分場の機能が美浦に移ると施設群が世田谷区馬事公苑の分苑になり、馬事公苑で行われていた騎手養成業務の一部が白井に移った。そして1982年に騎手養成業務の全てが世田谷から白井に移され、競馬学校が開業した。

騎手課程と厩務員課程の2課程を持ち、生徒は全員で生活を送る全寮制となっている。
騎手課程は基礎体力訓練、騎乗技術、厩務訓練など騎手に求められる一通りの技能の訓練を受ける他、高等学校で教わる内容の一般教養の座学も受ける。生活規律は非常に厳しく、特に体重は既定値を厳守するよう厳命される。卒業時には騎手免許を取得し、騎手デビューを迎える。
厩務員課程は調教騎乗が出来るように技能訓練を受ける。

入学[編集]

騎手課程は15歳から20歳までの中学校卒業見込み或いは中卒者が入学試験を受けることが出来る。ただし入学時の身体測定・健康診断で将来大きく成長することが見込まれる場合、学力試験や身体能力試験の成績が優秀でも不合格になる。
特待生制度があり、願書提出開始日から遡って1年3ヶ月以内に規定の馬術競技大会で上位8位内に入ったか、中体連・高体連主催の全国大会に出場経験があるか団体種目の補欠も含めて出場登録されたことがあれば身体能力試験が免除される。

厩務員課程は主に育成牧場や乗馬クラブで経験を積んだ人に対して門戸を開いており、1人で常歩、速歩、駈歩が出来ることが求められる。

関連項目[編集]