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あたしンち
『あたしンち』(Atashin’chi)は、けらえいこの漫画作品、並びにそれを原作としたテレビアニメ作品。
概要[編集]
立花家の一家の出来事を中心に話題が進む。
漫画[編集]
読売新聞日曜版に掲載。
テレビアニメ[編集]
2002年4月19日から2009年9月19日まで、テレビ朝日他で放送。新あたしンち(第2期)が2015年10月6日からアニマックスで放送、2024年10月からMXテレビでも放送。
新あたしンちのオープニング元ネタ[編集]
アニメ第2期『新あたしンち』のオープニングアニメーションでは、原作漫画の表紙を元ネタにしたシーンが使われている。
シーン | 表紙 | 裏表紙の使用 | 備考 |
---|---|---|---|
ゴミ出し | 1巻 | 両方 | |
料理 | 4巻 | 両方 | |
ぞうきん掃除 | 5巻 | なし | |
つぴー | 2巻 | 裏表紙のみ | |
生地のばし | 14巻 | 両方 | 左上から餃子が出現 |
おにぎり | 3巻 | 裏表紙のみ | |
フラダンス | 6巻 | 両方 | |
フラミンゴ | 8巻 | なし | 『情熱の赤いバラ』らしい |
みかんの母が咲いている | 7巻 | 両方 | 裏表紙の謎のキャラクターも使用 |
風呂上り父 | 10巻 | 両方 | |
みかん | 9巻 | 両方 | |
熱いタコヤキ | 11巻 | 裏表紙のみ | |
キャラ弁 | 12巻 | なし | |
マジシャン | 13巻 | 両方 | |
チアリーダー | 17巻 | 両方 | 原作当時は東日本大震災直後だったため「ガンバレ!日本!」となっていたが、アニメでは「TCBN」となっている |
野球 | 18巻 | 両方 | |
ドーナツ | 16巻 | 両方 | |
ヴィーナス | 15巻 | 両方 | |
旅行 | 20巻 | 両方 | スーツケースは裏表紙から |
パラグライダー | 19巻 | 両方 |
なお原作の最終巻である21巻については使用されていないが、帯で『新あたしンち』の告知がなされていた。また、原作21巻の後に作られた『あたしンちSUPER』などについても当然存在しない。
登場人物[編集]
- 母(はは)
- 声 - 渡辺久美子
- スニーカーをズック、ブーツを長靴、ベストをチョッキなど古い言葉を使う。
- 立花みかん
- 声 - 折笠富美子
- 立花家の長女でこの作品の主人公。
- 高校1年のち2年生。
- 父(ちち)
- 声 - 緒方賢一
- 40代後半。丸い眼鏡をかけている。大相撲観戦が趣味。ワープロやパソコンを買ってきてもすぐに投げ出す。
- 立花ユズヒコ
- 声 - 阪口大助
- 立花家の長男。みかんの弟。
- 中学1年のち2年生。
トリビア[編集]
読売新聞の漫画でテレビ朝日のアニメ[編集]
元々の原作が読売新聞の日曜日に掲載されている4コマ漫画であるのに対して、アニメ『あたしンち』はテレビ朝日製作という、新聞社的には完全にライバル関係(朝日新聞社)で方向すら正反対(右翼・左翼)の関係にある不思議な作品でもあった。
よく「ご長寿な日常アニメになり損ねた作品」と言われている『あたしンち』が何故なり損ねたかという理由に「読売と朝日のねじれが関係している」とまことしやかに噂されることもある。(現在は原作も朝日系のAERAで掲載されているのでねじれは解消されている)
同じテレビ朝日系列だと、SFも取り入れられた『ドラえもん』と、映画でしかファンタジーがなく下品描写もある『クレヨンしんちゃん』で日常アニメは供給できるため、『あたしンち』は必要としていない事情もある。
一応『クレヨンしんちゃん』とは同じファンタジー要素のない日常アニメということでコラボをしているが、地理的に言えばシンエイ動画も存在する西東京の『ドラえもん』の方がむしろ近いとされている。(タチバナ家は田無付近がモデルで、春日部とは県レベルで違う)
更に言うと『クレヨンしんちゃん』とは映画作品の作り方も同じで、「映画では日常系アニメではなく、急にファンタジー要素がぶっこまれる作品」という意味でも共通している。
なお、この「新聞社のねじれ」については後に有志の調査で『サザエさん』も複雑な経緯で同じようなねじれが起きていたこともある、他作品でもよくある話ということで噂はそこまで関係はないとされている。
2024年に『あたしンちNEXT』がYoutubeで配信される形で新作放送されているが、これもひょっとしたらこうしたテレビ局だとかのしがらみから逃れるための処置なのかもしれない。
ただ同Youtubeチャンネルでは『新あたしンち』も含めた全作品を定期的に期間限定で無料配信しているため、そこから発展しただけの可能性もある。また、初代OPである『さらば』の特別ライブバージョンの動画も公開されている。
声優繋がりネタ[編集]
よく『あたしンち』の場外では声優の繋がりネタを出すことが多く、特にみかんの母である渡辺久美子が『ケロロ軍曹』でもあるというのは非常に有名な話で、軍曹側では確信犯的にパロディネタを繰り出すほどでもあった。
また表ではあまり言われていないが、川島の声優である水田わさびは「わさドラ」こと『ドラえもん』の声優でもある。
世界最高額のおもちゃ[編集]
そして原作やアニメも知らない人間でも、世界最高額のおもちゃとして『あたしンちグラグラゲーム』の1103兆3543億円のネットのおもちゃはよく知られているが、大抵原作やアニメも知らない人間がほとんどであることに苦言を申しているファンも少なくない。
なお実際の定価は2625円程度であり、量販店でも高々1万円行くかどうかのレベルでしかないものである。また公式側も開き直ったのか、Twitterなどでたまにネタで宣伝ツイートすることもあるが、既に生産終了しているため違う意味でプレミア化している。
初期の単行本準拠[編集]
アニメ『あたしンち』の初期は本当に単行本に沿った作り方をしているため、よく言えば原作準拠ではあったが悪く言えば地味でシュールで分かりにくいという問題が起きていた。
深夜でもない誰もが見る時間帯のアニメでこれは問題となったのかは不明ではあるが、実は初期の頃にアニメ監督が急に不在となるという事態にもなっていた。またこの頃は迷走もしていたらしく、絵コンテや演出もカオスで後のアニメで活躍する人物も関わっている。
(特に『涼宮ハルヒの憂鬱』で超有名になったヤマカンこと山本寛氏が演出したエピソードはファンの間で語り草になっていることもある)
現在の『あたしンち』は良い意味で原作よりもある程度の改変がなされることが多く、特に単行本では描かれていない背景の描写、けらえいこが執筆した作品にもないアニメオリジナルのエピソードや要素などは一定の評価を得ていた。
しかし前述したようにテレビ朝日は既に子供も見れる日常系のアニメ作品を複数持っていて、多少視聴者を選ぶような『あたしンち』は向かないし、そして読売新聞の作品ということもあって結局放送は打ち切られている。(それでもかなり長い間放送していた)