放学

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放学(ほうがく)とは、学生生徒に対する懲戒処分の一つ。放校(ほうこう)とも言う。

概要[編集]

懲戒退学よりも重い在学生に対する処分で最も重いもの。高校以上の校種において在学生が殺人強盗性犯罪などの凶悪犯罪を行ったり、原動機付自転車・二輪車・自動車を飲酒運転したり、無免許運転したりして実刑を含む有罪判決を受けた場合に行われる。
この処分が行われると当該学生はその学校の籍を失って在学生でなくなるのは退学と同じだが、入学試験を出願したという事実や在校生であったという記録、取得した単位の全てを抹消され、復学をすることや単位修得前提の編入学が通常認められない。学校から強制的に縁を切ると見ても良い。

大学等で用いられる類似の用語としては除籍があるが、情状により復学が認められるので、放学の一段下の処分と見てよい。

そのため、最終学歴は在籍前の学校卒となる。高校を放学になれば中卒、大学を放学になれば高卒、大学院を放学になれば大卒という具合。放学となっても他の学校の入学試験を受けることは制限がないが、放学処分された学校で取得した単位は既に無いため、高校における原級留置の場合と同様、改めてイチからやり直しとなる。

なお履歴書に「放校処分」と記入しないと学歴詐称になる。

その他[編集]

  • 戦前は反社会行為以外に、政治思想信条で放校されることもあり、大宅壮一旧制中学校の放校歴が著名である。
  • 小中学校の形式卒業も、学習のやり直しをしたい生徒の意思を無視して強制的に卒業扱いすることがあり、ある意味、放学と言えるケースがある。