恒心教

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十字架.jpg 恒心教
この記事は恒心教に関する記事です。誹謗中傷しないよう、気を付けましょう。
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この記事は、一部不快となる表現が用いられている場合があります。お読みの際はご注意ください。

このページでは、弁護士 唐澤貴洋の依頼人であり騒動の第2被害者である人物については、コテハンの「八神太一」の名前を用いています。

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恒心教(こうしんきょう・koshinism)とは、2012年頃日本で発祥したインターネット上の(疑似)宗教である。いたずらやネットリンチを主な活動とするグループとして知られる。おそらく、人の立場に立って物事を考えたり、自分の身に置き換えて物事を考えることができないと思われる。電子掲示板「2ちゃんねる」の「なんでも実況J板」上で起こったネット炎上事件「ハセカラ騒動」に端を発する。「恒心教」という名前は、ハセカラ騒動の主要人物である弁護士が過去に開業していた「恒心綜合法律事務所」に由来する造語である。

概要

2chで「ハセカラ騒動」と呼ばれる炎上騒動を起こした2chなんJ板の元コテハン八神太一、その弁護人である唐澤貴洋弁護士、そして彼らの関係者たちを誹謗中傷・攻撃するネット上のムーブメントの総称である。

この宗教の起源となったハセカラ騒動は2012年3月頃より現在まで続いているインターネット有数の炎上事件であり、誹謗中傷する行為を体系化し、あたかも本物の宗教のようにしたものが「恒心教」である。この名前の由来は、この騒動の元凶となった人物の一人である唐澤貴洋弁護士がかつて所属していた「恒心綜合法律事務所」の名称に由来する。

この冗談宗教の成立・体系化には初期恒心教徒の中核世代である90年代生まれ世代に深い影響を与えたオウム真理教事件が関わっており、この宗教の用語にはオウム真理教と同じ、もしくは類似するものも多い。一方でオウムのようなトップダウン式の教団組織は存在しない。

恒心教徒はネットを中心にした新しい嫌がらせの手法を開発し、一連の騒動によって、さまざまな被害が発生している。それらの手法は他のネットのダークサイドに広く普及している。実際に逮捕される者も多く国内外合わせて十数人の逮捕・送検者を出している。

ニコニコ動画のカテゴリ分類では「例のアレ」に分類され、住民層もアングラ・サブカル系統の人が多い。例のアレの中でも犯罪性が強いため非常に匿名信仰が強く、恒心教徒のコミュニティも海外防弾サーバーに設置されている。

経緯

きっかけ

2ちゃんねるなんJ板上で、八神太一というコテハンを持つ人物が現れたのが始まりだった。

当時高校生の「八神太一」は典型的な2ch脳であり、長年にわたって誹謗中傷、犯罪自慢、虚言、他人に対する攻撃や挑発、彼女の自慢話、野球チームの侮辱など、迷惑で悪質な書き込みを繰り返していたため、非常に嫌われていた。八神太一自身が悪質な書き込みを繰り返したことが特定・誹謗中傷のエネルギー源となった事は間違いない。

自分がやったことには必ずツケがまわってくるものである。2012年3月6日、彼は国士舘大学に合格し彼はその旨をなんJにあげた。しかし、なんJ民たちは八神太一を嫌っていたため、信じようとしなかった。一向に信じようとしないなんJ民に怒りを感じた八神太一は翌日の3月7日、自身の合格通知書画像をアップロードしてしまった。氏名と学校名は隠した上であげたのだが、合格証明書のまとめWikiが存在していたために国士舘の書式と特定され、さらに国士舘に進学する旨を書きこんでいた自身のmixi経由で本名や所属学校などの個人情報を特定されてしまった。

八神は未成年飲酒自慢などを行っていたため、自身がやってきたことがバレてしまう事で将来に影響が出る事を恐れたのか彼は、弁護士を雇い騒動を鎮める事を画策した。経緯は不明だが八神は当時新人弁護士でまったく無名であった唐澤貴洋弁護士を雇った。

2012年~2015年

しかし八神の期待とは裏腹に唐澤弁護士は手際の悪さが目立ち、唐澤の他の業務などが発掘されるにつれて唐澤がネット知識・ネット文化に疎いことが発覚。なんJ民から嘲笑されるようになる。さらには八神そっちのけで自身に関する内容の2ちゃんねるの書き込みやコラ画像(後述)に対して無差別にIPアドレス開示請求、削除要求を行ったことでなんJ民のヘイトを集め、2chの中でも過激であるなんJ民たちは唐澤を馬鹿にして誹謗中傷や嫌がらせを始めるようになってしまった。なんJは野球ネタを中心とする板であり、野球選手をはじめとした実在の人物に対する誹謗中傷に抵抗が少なかった。

唐澤は不可解なことに、書き込みに対してIPアドレス開示請求をしておきながら肝心の裁判を行わず、火に油を注ぎ続けていた。IP開示だけで威嚇できるとおもったのか、開示が面倒であったため頓挫したのか、泣き寝入りしたのか、顔を出すことが苦手であった唐澤が裁判で顔を合わせることを拒んだのか、理由は定かではないが、これは明らかに失策であった。

しかし、ただの炎上騒動であればここまで広がることは無い。なぜ恒心教が伸びたのか。そこにはなんJの事情が関係している。このころなんJはアフィ・まとめブログの転載元として狙われるようになり、人口が急増する一方で対立煽りやアフィ転載を目的とした糞スレが猛威をふるっていた。これらのスレはかつての八神の如く「対立煽りでレス数を稼ぐ」ということが行われていたため治安が著しく悪かった。

そんな中でまとめブログが寄り付かない一種のオアシスとして存在していたのがハセカラ騒動スレや「真夏の夜の淫夢」スレであった。「内輪ネタかつ犯罪的である恒心教スレはまとめ民まとめブログが寄り付かないので治安が良い」という逆転現象が生まれ、まとめブログやオタクコンテンツ色の無い独自の体系を形成することでアングラな魅力を醸し出し、ネットの大衆化・まとめブログ化によって行き場を失いつつあったハッカー層やアングラ寄りのクリエイター層を引き寄せることに成功した。

さらに、2012年5月にNHKで放送されたオウム真理教のドキュメンタリー番組『未解決事件』をきっかけになんJでオウムブームが発生。オウムは坂本弁護士事件など敵対する弁護士に嫌がらせを行っていたことで知られるが、これが同時期に起きていた唐澤貴洋ブームと融合、唐澤弁護士を21世紀の麻原彰晃としてネタにしようという動きが生まれ、唐澤は神格化・偶像化され、様々な設定が付与されていった。恒心教という言葉もまたこの時期に誕生した。オウムネタという古の存在を取り込んで、恒心教はネット文化の新古典主義とでも言うようなムーブメントに展開していった。こうして「恒心教」というコンテンツや騒動が独り歩き、「芸術路線」として唐澤を題材にした芸術作品が活発に作られるようになった。

なんJにフーリガン的な野球ファンが多いためなのか、なんJの住民層が若いことによる若気の至りなのか、恒心教には軽犯罪に対する躊躇が薄く、恒心教の名を騙って「布教」を目的とした各所への迷惑行為や犯罪行為も増加し、「神聖六文字」と呼ばれる唐澤への殺害予告や、「けんま」と称する恒心教での聖地巡礼とされた唐澤氏の事務所や八神の実家への訪問・迷惑行為が増加していった。

2013年には唐澤も殺害予告犯を告訴するなどして反撃したが、すでに殺害予告は膨大な数となっており、炎上が加速するだけとなった。この頃から恒心教でもTorVPNが普及しネット犯罪が容易になっていく。

2015年になると恒心教徒はtwitterやニコニコ動画での布教活動を積極的に展開し、芸術路線や迷惑行為動画配信などで「例のアレ」系の住民を中心に多くの信者を得て、教勢を拡大していった。この年のネット裏文化の中で最も輝いていたのが恒心教であった。

またgoogleマップ改竄事件や爆破予告事件などを起こし逮捕・送検者を出している。逮捕された者の中でも唐澤のテレビ出演や恒心教の知名度向上に繋げた者は「殉教者」として、崇拝されるにまで至った。

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2016年~

しかしながらあまりにも信者の受け入れを拡大しすぎたことで「臭芋」と呼ばれる無規範な層が流入、各地で恒心教を名乗って煽り行為を行うなど無駄に敵を作りすぎたうえに様々な内ゲバが生じ、加えて恒心教による自己顕示・金稼ぎを巡る騒動や有名教徒の逮捕、拠点掲示板の閉鎖などもあり2016年になると急激に落ち込んでいった。

2016年以降になると唐澤はテレビ出演や自伝の出版、Youtuber活動などで「自らは一方的な被害者である」「ネット中傷は法規制すべき」という主張を繰り返すようになり、対して恒心教サイドの主張を伝える「唐澤貴洋Wiki」の記事がGoogle八分にされるなど、恒心教徒は宣伝の面でも不利な状況に置かれている。

2010年代末期には騒動発生から時間が経過したことや、八神太一の消息が完全に不明になったこと、大量・大規模な犯罪行為を起こし恒心教内で有能とされた教徒が逮捕などの理由で恒心教をやめていること、雰囲気の変わった恒心教に対して芸術路線を中心に離脱者が相次いだこと、若者の代表がジェネレーションYからジェネレーションZ・スマホ世代に移る中で匿名掲示板の血筋である恒心教や「例のアレ」がアナクロな存在となったこと(かつて例のアレの拠点だったなんJでは手のひらを返すように「例のアレは陰キャ文化だ」といったような煽りが多発した)、自称正統派や原理主義者、政治宣伝などが台頭して窮屈になったことなどから、規模は2015年とは比べられないほどに小さくなった。

恒心教徒の10年近くにわたる誹謗中傷活動にも関わらず唐澤が活動を止めないどころか、炎上をネタにして活動の場を広げていることから、唐澤への攻撃は諦められつつあり「外伝主人公」と呼ばれる他の炎上対象者への攻撃にシフトしている。また、炎上を維持するための内ゲバ・共食いも多発している。

とはいえ今日でも八神や唐澤本人や関係者への嫌がらせなどは継続されていて、恒心教側も「要塞」と称する強固な海外防弾サーバーによるコミュニティを構築し、騒動が終結する見込みはない。クラッキングや住所特定を得意としていることからネット上では国内最強最大のハッカー集団、過激派集団、ネットリンチ集団として一定の認知度を得ているため、「炎上屋」としてその才能を求める勢力は多く、例のアレにおけるアンチ活動や、ヘイトスピーチ運動などに取り込まれつつある。そうした方面と合体し延命することで平成インターネット文化の残党として存続を図るものとみられる。

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主な関係者

八神太一

詳しい経緯は前述の通り。

この騒動の元凶の一人で、電子掲示板「2ちゃんねる」に存在する掲示板のひとつ「なんでも実況(ジュピター)板(以下なんJ)」で八神太一の固定ハンドルネーム(以下コテハン)で悪質な書き込みを繰り返していた男性。個人情報を特定された2012年3月当時は国士舘大学に進学を控えた高校3年生だった。

彼に酷似した人物の盗撮写真が何回か出回ったが2016年以降消息不明。

唐澤貴洋

詳しいな経緯は前述の通り。

第一東京弁護士会に所属し、自身の単独事務所である法律事務所Steadinessの代表を務める日本の弁護士。一族は天皇の遠い親戚であることが判明しているほどの代々大金持ちで、父親の公認会計士唐澤洋も会計士業界では大御所である。だが貴洋の弟は不良集団に入って死亡したという過去があり、これが貴洋に大きな影響を与えた。

本人には自身がお坊ちゃま家庭であることの自覚が薄く一般世間との乖離が激しいところがあり、これがネット民に叩かれやすくなる要因となっている。

2015年まで顔写真が不明であったが、2016年からネットリンチ被害者として公の場に出るようになり、反政府活動家などにも接近しネット中傷規制を訴えている。

JEX

管理人としてインターネット上で複数のサイトを運営していた日本人のプログラマー。ロシアの企業に勤務している。この騒動の長期化の原因を作ったとされる。

彼がかつて運営していたサイトの一つに、写真や文を組み合わせてトレーディングカードゲーム「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」の架空のカードを作成・公開できる「遊戯王カードジェネレーター」があったのだが、騒動初期になんJ民がこのサイトを見つけ、八神の顔写真や唐澤の似顔絵を使用したカードを多数作るようになった。

これを見つけた唐澤は激怒し、サイトの管理人であるJEXに削除を求めた。しかし、メールが威圧的かつ失礼な内容だったとされ、サイト利用者の質問に答えて削除請求のメールの一部を開示した上、技術に疎いなんJ民に対し効果的な「サジェスト汚染[1]」の方法を解説するなど、なんJに加勢するような行為を行った。これにより、唐澤を馬鹿にして評判を落とす「恒心教」が完成していった。

dion君

恒心教徒の一人。当時は高校生だった。名前の由来は自身のリモートホストより。2012年7月22日に、世界で初めて唐澤への殺害予告を行った。

その後、2013年には唐澤本人から訴訟を受け、賠償金として300万円を請求された。しかし、結果はdion君の完全勝訴で終わり、実害はなかったと証言している。

岡山県に住む派遣社員

恒心教徒の一人で、殺害予告を行い逮捕され、この騒動で初めての逮捕者となった。逮捕当時は20歳で、岡山県に住む派遣社員だった。

逮捕されたため当初は恒心教内では無能と馬鹿にされていたが、この逮捕によって唐澤が初めてテレビの取材を受け、彼の肉声が放送された。これにより、現在は殉教者として恒心教では有能な教徒と扱われている。

なお、後に本人を名のる人物が2ちゃんねるのAnarchy板へ出現し、罰金刑で済んだことを語っている。

0Chiaki

腕利きのハッカーの一面を持つ過激派の恒心教徒であり、「悪芋」とされる人物。

後述のカランサムウェアを開発した他、数々のサイトへ不正アクセスを行い恒心教関連の内容に改竄するなどの行為を行い、恒心教の布教に多大な貢献をした。

2015年6月末に不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕された。2016年に釈放されたものの、その後はいくつかの問題行動を起こし恒心教内から叩かれるようになったため、恒心教をやめている。

ださいたま

「悪芋」の一人であり、過激派恒心教徒の代表作とされることの多い人物。静岡県出身。

元々「けんま」配信を盛んにおこない、関係者に関する多くの新事実を公開して注目を浴びていた。さらに、2016年初頭には後述の同時爆破予告事件を起こし、大規模な報道がなされたことで恒心教の名前を広めた。

この件とは別に窃盗を起こしたことで彼は逮捕され、この窃盗と同時爆破予告事件に関する威力業務妨害で起訴され、10月に執行猶予付きの判決が下った。しかし、その後爆破予告を再び行ったため逮捕され、現在は川越市少年刑務所に収監中。2021年、刑期満了予定。

なお、ジャーナリストの鳥取ループの面会により、ださいたまが恒心教をやめたことが判明している。ださいたまの恒心教脱教が判明した鳥取ループによる取材では、ださいたまは若い僧侶と喩えられるような性格に改善していたとされる。

ここまで多くの犯罪を躊躇いなく出来た理由としては、幼少期に両親が離婚、母親も自身が小学校高学年の多感な時期に交通事故に遭い死去、さらに引き取られた先の親戚の家では陰湿な虐待をされ、この事で訴訟を起こして勝訴したものの悪徳弁護士に法外な額の金を取られてしまった、という壮絶な過去が判明しており、この事で心を壊してしまった為という説がある。「ださいたま」のハンドルネームも交通事故の加害者が埼玉県民であったことと関係していると推測される。

用語

恒心教という言葉の起こりにオウム真理教の影響があることもあってか、恒心教で使用される用語は宗教用語の引用が非常に多い。ここでは恒心教内でよく使われる物を厳選して紹介する。

尊師

恒心教で唐澤の事を指す。オウム真理教では教祖である麻原の事を指す。チベット仏教の言葉「グル」の意訳。

路線

恒心教の活動を体系化し、まとめたもの。 詳細は路線の章にて。

~芋

恒心教徒や関係者を活動方法や性格で分類する際に使用する。(例:pixivで活動する教徒=pixiv芋、行動が遅い者=遅芋)「悪芋」を由来とし、幅広く使用されている。なぜ「芋」が付くかに関しては「悪芋」の節を参照のこと[2]

悪芋

恒心教徒の中でも、行動派かつとりわけ悪辣な者を指す言葉。恒心教に対し有能な情報を示したり、恒心教の布教に大きく貢献する物が多いため、有能とされることが殆どである。ここから転じて悪辣かは関係なく単に有能な教徒そのものを指すこともある。

言葉の由来は唐澤がFacebookに投稿していた文の中にあった「悪いもの達」をルー語自動翻訳に通したところ「悪ポテトの達」になった事から。また「悪いもの達」を略しても「悪いも」となり、(こじつけでも)裏付けができるため、この名前が広く定着している。

フジテレビがハセカラ騒動について取り上げた際に、フジテレビが「笑顔で肌色の人間」と「『悪意のこもった笑い』で黒い人間」のイラストを用い、そこから「良芋」「悪芋」のイラストが生まれた。

対義語は下記の「臭芋」や「良芋」。

臭芋

恒心教徒の中でも、功名心に任せた行動や雑な行動など、いわゆる臭い行動を取るなどして恒心教に対し害を与える者を指す言葉。悪芋と同じように、単に無能な教徒を指す際にも用いられる。

良芋

「悪芋」の節を参照。

甘芋

恒心教に関わった者の内、統合失調症を患っている、またはその疑いがある者を指す言葉。中には恒心教徒に騙され、代理で「けんま」を行わされる者もいる。 名前の由来は統合失調症患者の蔑称である「糖質[3]」から。

新芋

新参の恒心教徒を指し、「新じゃが」とも呼ばれる。「入信」して日の浅い人全般を指す言葉であるが、以前より教徒であっても●●路線を始めてからは日が浅いという意味で新芋と自称する場合もある。

ダーキニー

唐澤の愛人であることが疑われる者に対する渾名。オウム真理教では麻原の愛人である教徒を指した。言葉の由来はヒンドゥー教の神で仏教の天のひとつである荼枳尼天である。

ヴァジラヤーナ

オウムの犯罪肯定理論のこと。恒心教では麻原の「ヴァジラヤーナでいく」発言が有名であり、「犯罪もやむなし」の意味で使われている。

元は仏教の思想の一つである金剛乗(密教)のことだが、密教には過激な経典が多いので、オウムでは「ヴァジラヤーナ教学」として犯罪肯定理論に転用されていたという経緯がある。

ポア

オウムで「殺人」の隠語として使われた言葉。恒心教では「抹殺」「削除」を意味する言葉として使われる。

元はチベット仏教で魂を移し替えることを意味する言葉。

神聖六文字

唐澤に対する殺害予告のうち、「唐澤貴洋殺す」という6文字で書かれた物を指す。恒心教の聖句とされる。

ちばけんま

八神の自宅の愛称。当時、彼の住所が大量に検索されていたため、この文字を入力するだけでサジェストに「千葉県松戸市○○~」と表示されるようになっていたのがネタにされ、この言葉が八神の自宅を指すようになった。

けんま

恒心教の関係者の自宅を訪問する行為、もしくはその上で玄関先に置いてある物品を窃盗するなどその関係者に実害を負わせること。ちばけんまが由来。

ラジコン

恒心教徒と利害が一致しけんまを行うことを承諾した者や、統合失調症患者や知的障害者、出会い厨などの騙されやすい者に代理でけんまをさせる事、またはそれをする者。特に統合失調症患者(甘芋)をラジコンにする行為を甘芋ラジコンと呼ぶ。

外伝主人公

唐澤・八神というハセカラ騒動「主人公」以外の炎上者の中で知名度が高い人物のことを指す。

包皮民

恒心教批判者に対する蔑称。誹謗中傷に反対するようなまともな人もいる一方、恒心教と喧嘩がしたいだけのタイプも多い。

路線

恒心教における路線とは、恒心教の名前を借りた活動を活動内容や活動場所別にまとめたものである。用語の元ネタはオウム真理教事件報道における「武装化路線」「ヴァジラヤーナ路線」などの言葉とみられる。ここでは、主な路線を解説する。

殺害・爆破予告路線

唐澤本人への殺害予告や恒心教の名を借りた特定人物などへの殺害予告・建造物の爆破予告を行い、唐澤のメディア露出を狙うもの。殺害や爆破が実際に行われた事はないが、唐澤本人や多くの者の不安を煽ることになる。彼がこうむった殺害予告回数は自称100万回。

贈り物路線

唐澤や八神、その他騒動関係者に対し物品を贈るもの。贈る物品はカッターナイフやカミソリの刃、腐ったピラフといった危険物・迷惑な物を本人の家・事務所のポストに投函するものから、雪見だいふくなどを宅配で届けるもの、代引で高額な商品を注文するもの、パンフレットを大量請求するものまで様々である。

事実追求路線

「けんま」や騒動関係者が出廷する法廷の傍聴、騒動関係者への連絡、そのほか幅広い調査を通して騒動関係者に関する新しい事実を発掘する路線。中には調査している本人の住所を特定し発表する者もおり、その場合「けんま」の対象になることもある。

恒心教を批判した者などの住所氏名顔写真などを特定することも多い。報復を避けるため教徒は個人情報を徹底的に秘匿することを義務としている(もともと恒心教にはネットで顔出しやSNSに対する嫌悪感が強い層が多い)。

「けんま」路線

特定した住所を訪問すること。さらに撮影する、シールを貼るなどの嫌がらせも多い。唐澤の事務所や実家、八神の実家はけんまによる被害を長らく受けており、実際にこれまで数多くの人物がこれらの場所に訪れ、唐澤や八神の一家は器物の損壊や窃盗などの被害を現在も多数被っている。

なりすまし路線

SNSなどで、唐澤や八神太一本人の顔写真などを使用したアイコンのアカウントを使いなりすます行為。これらはニッセと呼ばれることがある。 また、彼の事務所の公式アカウントの成り済まし、フェイクニュースなども多く作られている。

サジェスト汚染路線

炎上対象者の名前と不穏なワードを合わせた偽ページなどを大量に作ることでGoogleのサジェストを汚染する路線。

カラッキング路線

カラッキングとは「クラッキング」と「唐澤」を合わせたかばん語であり、一般のWebサイトに対しクラッキングを仕掛け、恒心教に関する内容に改竄する行為の事を「カラッキング」と呼ぶ。また、唐澤の似顔絵や唐澤の事務所の情報が表示されるランサムウェア「KRSWLocker」がハッカーにより開発され、拡散される事件も発生した。

芸術路線

布教や、教徒間のコミュニケーションを目的に騒動やその関係者を題材に歌曲、漫画、絵画、小説、映像作品などの創作を行い、それを公開して楽しむもの。

布教と論争

恒心教で一番議論になりやすいのが炎上(布教)をどの方向に拡大するかという点であり、これを巡って壮絶な内ゲバが繰り広げられてきた歴史がある。

他の勢力による加入戦術も多いと見られ、恒心教徒は疑心暗鬼に陥りがちである。

非なんJ民への布教

初期には非なんJ民や非野球民はいらないという風潮もあったが、さすがにそれでは範囲が小さすぎるため自然と廃れた。

SNSへの布教

あくまで2chやなんJ板などの匿名掲示板でのアングラな交流にこだわっていた恒心教徒には、ツイッターなどのSNSに敵意を示す者が多かった。このためツイッターでの布教は長らく解禁されなかった。

恒心教は影の集団であるべきとして、掲示板の秘匿、twitterでの布教禁止など恒心教の秘密結社化が主張されたこともあり、2014年頃に実際に恒心教の密教化が進んだ。しかし当時の恒心教徒のサーバー技術では難しく、その後は急激に衰退に向かったものの、恒心教のアングラ崇拝に大きな影響を与えた。

子供の入信

初期はオウム事件をわずかに知っている90年代世代が中心でそれより上や下の世代は珍しく、21世紀生まれなどが恒心教に入ることは煙たがられていたが、恒心教の低年齢化は進み、実際に小中学校の教徒が確認されている。今日では年齢を自分語りしなければセーフというところである。

海外

恒心教の海外布教は実質的に「唐澤になりすまして外国語でヘイトスピーチを行うこと」を指す。そのため海外布教はうまくいっていない。

外伝ネタ

事実追求路線や犯罪こそが恒心教であるというところは同じだが、唐澤や八神太一はもうネタ切れであるので、外伝主人公と呼ばれる他の関連人物を重点的に攻撃するべきという立場がある。分派行為として議論が荒れやすいが、唐澤・八神のネタ切れは多くの教徒の実感しているところであり、ゆゆうた騒動(後述)などで数を増している。

二次元オタクネタ

恒心教では二次元オタク向けのサブカルネタはまとめブログ民と親和性が高いため拒絶されてきた。しかし2015年にニコニコ動画への進出拡大で芸術路線が流行すると、当時の恒心教ブームで例のアレ民や東方Projectのファンなどが多く恒心教に改宗したこともあって積極的に取り入れられるようになっていった。彼らは芸術路線を大きく発展させたものの、論争も多かった。

そして、ネットにとどまらずコミケへの出展も実行したことに対して、反対意見が噴出し激しい内ゲバを誘発。

コミケを巡る騒動を経てオタクネタや芸術路線などのライトな布教路線に嫌悪感を持つ「原理主義」という派閥が主流派になり、事実追求路線や犯罪こそが恒心教であるとして芸術路線は衰退することとなった。

炎上依頼、政治・時事・不謹慎ネタ

恒心教は炎上好き集団として知られているので、自分の嫌いな相手を炎上させてもらおうと炎上を外部から持ってくる者がいる。彼らは恒心教徒になりすまして不謹慎ネタなどで炎上を煽ることが多く、有名人の逝去や事件事故などに便乗してデマを流すことを繰り返している。

特に政治系の炎上依頼は多く、唐澤は人権派弁護士のスタンスであるからそれに対抗するとして、唐澤をはじめとする「上級国民」や人権派が擁護するマイノリティへの攻撃を主張する者たちがいる。

これらは特に議論が荒れやすい。

馴れ合いネタ

恒心教ではYoutuberのような顔出し声出し馴れ合いは「自己顕示欲が強い」として糾弾されることが多い。

関与した主な事件

「いたずらのグループ」とも表現される恒心教だが、単に「いたずら」という言葉では済ませない事件も数多く起こしており、逮捕・送検される教徒もいる。ここでは、恒心教徒が起こした事件の中でも大々的に報道されるなどして一般にも広く知られた事件を一部紹介する。

KRSWLocker拡散事件

2014年11月から2015年2月にかけて三回、恒心教徒でもあるハッカー「0chiaki(ゼロチアキ)」により作成されたランサムウェア「KRSWLocker(通称:カランサムウェア)」が拡散された事件。

ランサムウェアとはマルウェア[4]の一種で、コンピューターの動作を制限し、この制限を解除すると言って被害者から身代金を支払うように要求するタイプのもの。

このランサムウェアでは、身代金を要求する内容のポップアップウインドウに唐澤の似顔絵や、唐澤が所属する法律事務所の名前や住所が表示されるようになっていた。

12月には、フジテレビの「めざましテレビ」でもこのランサムウェアの存在が報道された。

Googleマップ改竄事件

詳細は「Google マップ改竄事件」を参照

「Google マップ」は検索エンジン他IT関連で世界的なシェアを持つGoogleが提供している地図情報サービス。

2015年2月16日、八神の自宅である「ちばけんま」がこのGoogleマップに観光名所として登録されているのが発覚した。これは後に削除されたものの、2月22日には「やきとり長谷川」なる店舗が登録されているのが発覚した。 これはGoogleマップの「一般利用者が地図に掲載される店舗などの情報を自由に書き加えることができる」という機能を利用したもので、これに乗じてちばけんまに大量の店舗の情報を追加する「Googleマップ路線」が開始され、ちばけんまとその周辺に大量の非実在の店舗等が登録された。

これに平行して、「恒心教○○支部・核実験場・サティアン[5]」といった用語を全国の至るところに登録し、多くの者の目に留まらせようとする動きが起こる。 その後4月20日、多くの報道機関でこの改竄について報道され、恒心教という単語が初めて広く報道されることとなった。

さらにその後2015年12月に、警視庁サイバー課がこれに関与した居住地の異なる三人の恒心教徒を、「唐澤への業務妨害を行った事による軽犯罪法違反の疑い」で書類送検としたことが判明。改竄事件での初めての送検とされる。書類送検された三人の教徒は「爆弾三勇士」の愛称をつけられている。

自治体同時爆破予告事件

2016年2月18日から20日に、全国47以上の自治体[6]に対し「役所などに高性能な爆弾を設置した」という内容のメールが、フランスやオランダのサーバから送り付けられた事件。

唐澤やその関係者の発言をもとにした言葉や、ハセカラ騒動が発祥した2ちゃんねるの「なんでも実況J板」で使われているネタが予告文に多く含まれていたため、当初から「恒心教徒、もしくはネットのネタに非常に詳しい人物が犯人である」という予想が行われていた。

2月21日の夜には、いわゆる悪芋として知られる教徒・「ださいたま」が犯行声明を発表し、自身がやったと語った。

ここからマスコミのださいたまへの取材ラッシュが始まり、本人は「産経、SPA、フジテレビ、NHK、毎日新聞、朝日新聞から取材を受け、これからTBS、テレビ朝日、共同通信からの取材も受ける」ことを明かした。後にフジテレビで彼本人へのインタビュー映像も放送されることになる。

そして2月23日午後11時頃、遂にださいたまが千葉県警により逮捕された。しかし、この容疑は爆破予告に関するものではなく、唐澤の事務所が入居していたビルの外壁に張られていた住居表示プレートを窃盗した疑いによるものだった。

この逮捕と同時にマスコミによる報道が一斉に開始され、Googleマップ改竄事件当時に負けず劣らずの非常に大きな規模で報道された。この時フジテレビがださいたまに向けて敢行したインタビューも放送され、騒動関連のネタを交えながら、「私は嫌な思いをしていないので何とも思っていない」と、反省していないこと等を記者に語った。さらにフジテレビでは、Googleマップ改竄事件との関連も報道し、恒心教の存在を強調する報道を行った。

統合失調症患者に対する襲撃行為

2016年に新たな「ラジコン」として恒心教内で愛知県在住の統合失調症患者の男性(近所で様々な騒動を起こしており逮捕歴がある)が話題になって攻撃が開始されると、他の例のアレ系集団や近所の不良などもこれに同調、この男性への過激な襲撃を繰り返すようになった。男性側も対抗として被害映像をYoutubeにアップロードしていたため攻撃はさらにエスカレートした。

関与した主な騒動

MMD杯騒動

ニコニコ動画上で開催されていた3DCGの祭典「MMD杯」が大企業のステマ大会になっているとして炎上。これに目をつけた恒心教は2015年、MMD杯反対派を取り込んで炎上に加勢、MMD杯を廃止に追い込んだ。

Youtuberゆゆうた炎上

2020年、「例のアレ」系のネタやネットネタを得意としている歌い手Youtuberの「鈴木ゆゆうた」が、恒心教ネタの曲をオーケストラと共に歌うという動画を投稿。恒心教徒からは「恒心教ネタで金を稼ぐな」「恒心教ネタを軽々しく使うな」「恒心教ネタでオフ会をするな」などの様々な非難が相次ぎ、ゆゆうた関係者への攻撃や爆破予告などもあったことから鈴木ゆゆうたは恒心教ネタの封印を宣言した。

脚注

  1. 検索エンジンの検索サジェスト(検索が予想されるワードが出る欄)に不穏な言葉が出るように工作する行為。
  2. 「悪芋」がもとで「~芋」と呼ばれる事となったため。
  3. 統合失調症を略して統失、さらにこれを変換し糖質とする。
  4. コンピューターを有害に動作させる意図で悪意を以て作成されたソフトウェアなどの事。コンピューターウイルスもここに含まれる。
  5. サティアンはオウム真理教の宗教施設を表す言葉。本来はサンスクリット語で「真実」の意味。
  6. 北端は青森県庁、西端は愛媛県庁。

関連項目

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