張栩

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張栩(ちょう う、1980年1月20日 - )は、日本棋院所属の囲碁棋士九段林海峰名誉天元門下。小林泉美六段は妻、小林光一名誉三冠義父木谷実九段は義祖父にあたる。山下敬吾高尾紳路羽根直樹の3棋士と平成四天王といわれる。

経歴[編集]

1980年1月20日台湾台北市に生まれる。6歳で囲碁を覚え、10歳で来日する。林海峰名誉天元に弟子入りする。平成14年の第49回NHK杯優勝と第27期新人王戦優勝が最初のタイトル獲得であった。翌、平成15年第58期本因坊戦で、加藤剱正本因坊を4-2で破り本因坊を獲得した。本因坊位獲得により九段に昇段した。

2018年の第43期名人戦では井山裕太名人に挑戦し、4勝3敗となり、11月2日にタイトルを獲得した。10期ぶりの名人獲得であった。第29期、30期、32期、33期に続いて通算5期となった。

史上初の五冠王、史上二人目のグランドスラム達成、通算七大タイトル獲得数歴代5位、3大タイトル獲得数歴代6位、棋道賞最優秀棋士賞7回(歴代2位タイ)、王座位獲得数歴代2位など多数の記録を保持。4年連続通算7回の賞金ランキング1位(2003-05・07-10年)

主な成績[編集]

  • 平成14年、第49回NHK杯優勝、第27期新人王戦優勝
  • 平成15年、第58期本因坊戦で、加藤剱正本因坊を4-2で破り本因坊を獲得 ☆本因坊獲得により九段昇段、同年第51期王座戦で王銘エン王座を3-1で破り王座獲得
  • 平成16年、第59期本因坊戦で依田紀基名人を4-2で退け本因坊を防衛。第29期名人戦で依田紀基名人を4-2で破り名人獲得。☆史上5人目の名人本因坊となる。第52期王座戦で山下敬吾天元を3-1で下し防衛
  • 平成17年、第24期NECカップ優勝、第52回NHK杯優勝、第9回LG杯世界棋王戦で兪斌九段(中国)を3-1で破り優勝。第17回テレビアジア選手権で趙漢乗八段(韓国)を破り優勝。第30期名人戦で小林覚九段を4-3で下しタイトル防衛、第53期王座戦で山下敬吾天元を3-0で下し3連覇。
  • 平成18年、第31期碁聖戦依田紀基碁聖を3-0で破り初の碁聖獲得、第15期竜星戦優勝、第13期阿含桐山杯優勝
  • 平成19年、第26期NECカップ優勝(2回目)、第32期碁聖戦で横田茂昭九段を3-0で下し2連覇、第16期竜星戦優勝し、2連覇。第14期阿含桐山杯優勝。2連覇。第32期名人戦で高尾紳路名人を4-3で破り名人復位。
  • 平成20年、第55回NHK杯優勝(3回目)、第33期碁聖戦で山下敬吾棋聖を3-1で下しタイトル防衛。3連覇。第33期名人戦挑戦手合で井山裕太八段を4-3で下しタイトル防衛、第15期阿含桐山杯優勝。3連覇。第34期天元戦で河野臨天元を3-0で破りタイトル奪取。第56期王座戦で山下敬吾王座を3-1で破りタイトル奪取。名人・天元・王座・碁聖の4冠獲得(史上4人目)
  • 平成21年、第47期十段戦で高尾紳路十段を3-1で破りタイトル奪取、名人・十段・天元・王座・碁聖獲得で史上初の5冠。第34期碁聖戦で結城聡九段を3-0で下しタイトル防衛。4連覇。第57期王座戦で山田規三生九段を3-0で下しタイトル防衛。
  • 平成22年、第34期棋聖戦で山下敬吾棋聖を4-1で下しタイトル奪取。 七大タイトルグランドスラム達成。第48期十段戦で山下敬吾天元を3-0で下しタイトル防衛。第58期王座戦で山田規三生九段を3-0で下しタイトル防衛。
  • 平成23年、第30期NECカップ優勝、第35期棋聖戦で井山裕太名人を4-2で下しタイトル防衛、第59期王座戦で羽根直樹碁聖を3-0で下しタイトル防衛。王座4連覇(通算7期)。
  • 平成24年、第36期棋聖戦で高尾紳路九段を4-3で下しタイトル防衛、第19期阿含桐山杯優勝
  • 平成28年、第63回NHK杯優勝。
  • 平成30年、第43期名人戦で井山裕太名人を4-3で下しタイトル奪取。

受賞歴[編集]

  • 平成12年 棋道賞勝率第1位賞
  • 平成14年 棋道賞優秀棋士賞、勝率第1位賞、最多勝利賞、最多対局賞、秀哉賞受賞
  • 平成15年 棋道賞最優秀棋士賞、勝率第1位賞、最多対局賞
  • 平成16年 棋道賞最優秀棋士賞。秀哉賞受賞、第22回ジャーナリストクラブ賞受賞。
  • 平成17年 棋道賞最優秀棋士賞
  • 平成18年 棋道賞優秀棋士賞、最多勝利賞、連勝記録賞
  • 平成19年 棋道賞最優秀棋士賞、最多勝利賞、最多対局賞、連勝記録賞
  • 平成19年 通算600勝達成 ・27歳7ヶ月での達成は史上最年少記録
  • 平成20年 棋道賞最優秀棋士賞、最多勝利賞(51勝16敗)、秀哉賞受賞
  • 平成21年 棋道賞最優秀棋士賞、棋道賞連勝賞(17連勝)
  • 平成22年 秀哉賞受賞(4回目)、棋道賞最優秀棋士賞(4年連続7回目)
  • 平成24年 棋道賞優秀棋士賞
  • 平成29年 通算900勝達成 ・36歳11ヶ月での達成は史上最年少記録

獲得タイトル[編集]

色付きは現在在位。

他の棋士との比較は、囲碁のタイトル在位者一覧 を参照。

タイトル 番勝負 獲得年度 登場 獲得期数 連覇
棋聖 七番勝負
1-3月
第34〜36期 4 3期 3
名人 七番勝負
9-11月
第29〜30期、第32〜33期、第43期 5 5期 2
本因坊 七番勝負
5-7月
第58〜59期 4 2期 2
王座 五番勝負
10-12月
第51〜53期、56〜59期 10 7期
(歴代2位)
(現役1位)
4
(歴代2位)
天元 五番勝負
10-12月
第34期 2 1期
碁聖 五番勝負
6-8月
第31〜34期 5 4期 4
(歴代3位)
十段 五番勝負
3-4月
第47〜48期 5 2期 2
登場回数合計35回、獲得合計23期=歴代5位、
3大タイトル獲得数9期=歴代6位

外部リンク[編集]