平家庭園

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平家庭園(たいらけていえん)とは、石川県羽咋郡志賀町町30-63に存在する庭園である。石川県指定文化財。

概要[編集]

江戸幕府天領地である13の村を支配した大庄屋・平家の庭園である。能登国守護大名畠山氏家臣平式部太夫子孫と言われている。屋敷の総面積は6000坪にも及んでいる。

庭園は書院の前庭として造られたと言われ、池を境に手前と後ろで趣が異なり、手前は江戸時代中期・池・築山・枯滝は室町時代の様式を伝える江戸時代前期の作である。池泉式の書院庭園で、池泉と四季を通じて青苔に覆われる築山からなる枯淡静寂のたたずまいは、敷地が南西から東南に面した鉤形になっており、現存する書院とともに、能登地方の代表的民家庭園としてよく保存されている。地割は、やや書院寄りに池があり、後部になだらかな築山があり、三尊石等が配され、池の手前にはやや大ぶりの飛石が配されている。庭の中心部に位置する枯滝石組は上下二段になっており、特に下段の石組は三尊式滝石組で、能登地方では稀にみる高い技術的手法がとられ、庭で一番の豪華さと風情をもっている。屋敷内を見学することもできて、古き良き時代を忍ぶことができる。昭和53年12月21日県名勝に指定された。

アクセス[編集]