岩岡家記

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岩岡家記(いわおかけき)とは、戦国時代史料である。

概要[編集]

著者・成立年代[編集]

巻末に宝永2年(1705年)と記されているが、それ以前であった可能性がある。著者は岩岡織部

内容[編集]

全1巻。小笠原氏の家臣・岩岡織部が主家が信濃国守護大名戦国大名の時代だった小笠原長時の頃に武田晴信と激戦を繰り広げたこと、長時から貞慶に至る経緯、そしてその間の岩岡氏の活躍などを記した家記である。

始まりは天文14年(1545年)で、長時や晴信に「公」を付けている。この著書は岩岡織部が書いたものなので、自分の親族について「拙者の祖父」とか書いて紹介している。

武田氏の滅亡や織田信長の死去により発生した天正壬午の乱の際における小笠原氏の動向を記している。ただ、前述しているのだが、天文14年に晴信との戦いで戦死した岩岡石見を「拙者の祖父です」と書いているので、宝永2年かあるいはそれに近い年代に書かれたにしては計算が余りに合わない。しかも、天正壬午の乱で「自分が活躍した」と述べている。

成立年代の見直しも必要だが、内容が断片的で不確かなところも多いので、『二木寿斎記』同様に著者が高齢になって書いたものである可能性がある。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]