山崎好裕
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山崎 好裕(やまざき よしひろ、1962年[1] - )は、経済学者。福岡大学経済学部教授、福岡大学大学院経済学研究科教授。専門はマクロ経済学を中心とする理論経済学[2]。
経歴[編集]
青森県生まれ[3]。1988年東京大学経済学部卒業。1993年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。1993年神奈川大学非常勤講師。1994年福岡大学専任講師。1996年福岡大学助教授。1999年デューク大学経済学部客員研究員(~2000年)[1]。2001年福岡大学経済学部教授[4]。
人物[編集]
松尾匡は『教養のための経済学超ブックガイド88』(共編、亜紀書房、2020年)で山崎の『新版 おもしろ経済学史――歴史を通した現代経済学入門』(三嶺書房、2004年)を取り上げ、「著者は語学に通じ数学もでき、解説の正確さは保証付きです」と評している[5]。
奄美大島で環境省が生態系保全を目的として行っている猫の捕獲に反対している[6][7]。署名サイトChange.orgで呼びかけられたキャンペーン「世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!」の呼びかけ人の1人。2020年に論文「統計的推測の誤用としての奄美大島『ノネコ』生息数推定」(『福岡大学経済学論叢』第64巻第2号)を発表した[8][9]。
神戸新聞によると、山崎教授の妻は「長年、猫のために尽力をしている方」だという[10]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『おもしろ経済学史――歴史を通した現代経済学入門』(三嶺書房、1997年、新版2004年)
- 『経済学の知恵――現代を生きる経済思想』(ナカニシヤ出版、1999年、増補版2010年)
- 『経済学オープン・セサミ――人生に得する15の奥義』(ナカニシヤ出版、2003年)
- 『目からウロコの経済学入門』(ミネルヴァ書房[Minerva text library]、2004年)
- 『おもしろ経済数学』(ミネルヴァ書房、2006年)
- 『企業犯罪の経済学――ビジネス・エシックスの考え方』(中央経済社、2008年)
- 『入門 数理マルクス経済学』(ナカニシヤ出版、2019年)
編著[編集]
- 『キャリア・プランニング――あなたの未来をひらく「しごと学」講義』(編著、中央経済社、2006年)
- 『マルサス書簡のなかの知的交流――未邦訳史料と思索の軌跡』(柳田芳伸共編、昭和堂、2016年)
訳書[編集]
- S. D. コーエン『アメリカの国際経済政策――その決定過程の実態』(古城佳子、五味俊樹、明田ゆかり、納家政嗣共訳、三嶺書房、1995年)
出典[編集]
- ↑ a b 山崎 好裕 福岡大学研究者情報
- ↑ 企業犯罪の経済学―ビジネス・エシックスの考え方 紀伊國屋書店
- ↑ 新版・おもしろ経済学史―歴史を通した現代経済学入門 (新版) 紀伊國屋書店
- ↑ 入門数理マルクス経済学 紀伊國屋書店
- ↑ 飯田泰之、井上智洋、松尾匡編『教養のための経済学超ブックガイド88――経済の論点がこれ1冊でわかる』亜紀書房、2020年、239頁
- ↑ 笹井恵里子「クロウサギを守り、ノネコを殺す理由――奄美大島「猫3000匹殺処分計画」の波紋 #2」文春オンライン、2019年6月30日
- ↑ 公益財団法人どうぶつ基金「キャンペーンについてのお知らせ 山崎好裕教授 鹿児島県に直訴 ノネコ駆除許可取り消し」Change.org、2019年8月21日
- ↑ 公益財団法人どうぶつ基金「奄美大島に来ないで!コロナの裏で進むネコ3000頭駆除殺処分計画」PRTIMES、2020年6月9日
- ↑ CiNii 論文
- ↑ 「雪のように儚い命だったとしても」瀕死だった野良猫、今では大学教授の“助手”に!「白雪姫だったのかな」 神戸新聞NEXT、2021年6月16日