尾崎小ミカン先祖木
ナビゲーションに移動
検索に移動
尾崎小ミカン先祖木(おざき こミカン せんぞぼく)は、大分県津久見市にある小ミカン(キシュウミカン)の古木である。現存する中では日本最古の柑橘類の古木であり、1937年(昭和12年)6月15日に天然記念物に指定された。尾崎の先祖木、小ミカン先祖木とも呼ばれる。
概要[編集]
津久見駅の北西およそ3.5キロの尾崎地区の南東に面した小さな丘の斜面に40数本の小ミカンの老樹が一塊になって繁茂している。生育状態から見て、これらの木々は一株あるいは数株の原木から出て状枝となり、根付いて繁殖したものと推定されている。
津久見ミカンの歴史は奈良時代の天平12年(740年)に伊藤某なる者が、青江松川で栽培したのが始まりと言われる。その後、平安時代後期の保元2年(1157年)、青江蔵富の又四郎という男がそれを移植して増殖を図り、それが成功してこのミカン先祖木の原木となったという伝承がある。その原木は現在では失われている。