小林千寿

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

小林 千寿(こばやし ちず、1954年9月28日 - )は、囲碁棋士小林覚九段は弟。日本棋院所属、木谷実九段門下、六段。女流選手権戦で3連覇。

経歴[編集]

昭和29年(1954年)9月28日生。長野県松本市出身。

昭和33年(1958年)、4歳よりアマ五段の父より碁の手ほどきを受ける。

昭和47年(1972年)に入段、昭和48年(1973年)に二段、昭和49年(1974年)に三段、昭和51年(1976年)に四段、昭和53年(1978年)に五段、平成28年(2016年)に六段。

昭和49年(1974年)から現在まで、国際交流基金等の派遣で海外囲碁普及に携わる[1]

2011年(平成23年)8月から松江観光大使を務める。

2011年5月26日(木)、公益社団法人日本将棋連盟の非常勤理事となる[2]。2013年も再選された(2015年6月3日まで)[3]

平安女学院大学の客員教授も務めている[4]

人物[編集]

  • 入門時(6歳)に「木谷先生が勝てない棋士を負かすまでは松本に帰ってきません」と小林千寿は言った[5]
  • 父の影響で小さいころから、小林千寿は囲碁のプロになり世界中に教えに行く目標があった[5]
  • 小林千寿は高校在学中にプロ試験に合格した。
  • 高校卒業後、英会話学校に通学した。19歳からプロの棋士派遣で50日間の海外訪問をした。21歳のとき仕事でヨーロッパに1週間行ったついでに、ユーレイルパスで3ヵ月間各国を回り、イギリスには1ヵ月以上滞在した。碁のディスカッションを通じて、小林千寿は英語会話に不自由しなくなった[5]
  • 師の木谷実九段の囲碁で世界を平和にする目標を実現するため、小林千寿は世界を飛び回っている[5]
  • 囲碁は「礼に始まり礼に終わる」「勝つ事は始まりを意味する」哲学的な思想を日本はきちんと世界にアピールしていく責務があると小林千寿は語る[6]

受賞歴[編集]

  • 昭和51年 - 棋道賞女流賞
  • 昭和52年 - 棋道賞女流賞
  • 平成12年 - 通算300勝達成

 棋戦歴 [編集]

  • 昭和51年 - 第22期女流選手権戦で本田幸子女流選手権者を2-0で破りタイトル奪取 
  • 昭和52年 - 第23期女流選手権戦で本田幸子五段を2-1で破りタイトル防衛
  • 昭和53年 - 第24期女流選手権戦で小川誠子四段を2-1で破りタイトル防衛
  • 平成元年 - 第11期女流鶴聖戦優勝
  • 平成5年 - 第15期女流鶴聖戦優勝
  • 平成9年 - 第19期女流鶴聖戦優勝

役職[編集]

  • 平成22年(2010年6月 - 平成24年(2012年6月 日本棋院常務理事
  • 平成28年6月 - 日本棋院常務理事

テレビ出演[編集]

主な出演番組

  • 1981年 - NHKテレビ囲碁講師 (1年間)
  • 1995年 - NHKテレビ囲碁講師 (3ヵ月)
  • 1996年 - 1998年 NHK BS 「囲碁将棋ウィークリー」司会

著書[編集]

  • 小林千寿, 小川誠子(1986)『女流プロにチャレンジ 実力アマ血涙十戦譜―プロ・アマ読み筋くらべ』独楽書房 ISBN-10: 487560033X
  • 松田一輝, 小林千寿(1997) 『コミックで覚える碁』日本放送出版協会 ISBN:9784140160879
  • 小林千寿(2003)『囲碁の達人・入門編〈3〉達人の19路盤』あかね書房 ISBN-10: 4251092430
  • 小林千寿(2003)『囲碁の達人・入門編〈2〉勝負の13路盤』あかね書房 ISBN-10: 4251092422

参考文献[編集]