小林丈人

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小林 丈人(こばやし たけと、1971年7月8日 - )は日本の元政治家

略歴[編集]

神奈川県横浜市生まれ。青山学院大学法学部卒業。法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程および法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程を修了。

2015年4月から2016年6月まで、相模原市議会議員1期

2019年6月、立憲民主党衆議院神奈川県第3区総支部長に就任

2021年10月31日に行われた第49回衆議院議員総選挙において、神奈川3区から立憲民主党公認で立候補し、68,457票を獲得したが次点落選。比例復活もならなかった。

当選取り消し[編集]

2015年相模原市議会議員(南区選挙区)に民主党公認で出馬し、最下位当選したが、票の再点検で落選と判断された[1]。小林は取り消し請求を東京高裁に行ったが棄却され、最高裁に上告した[2]。2016年6月14日、最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は小林の上告を退ける決定を行い、小林は同日付で相模原市議の資格を失った[1]。相模原市議会は6月定例会議に開催中であり、会期中に出席議員が交代する異例の事態となった[1]。逆転当選となるのは、大槻和弘となる[1]

原因[編集]

本節の出典[3]

当初、小林丈人は3304票、大槻和弘が3303.339票で次点落選と発表された。相模原市選挙管理委員会は、2015年5月24日に無効とされていた1票を、大槻和弘への有効票と判断した。この結果、大槻を3304.339票で当選としたのである。

当初無効とされていた票は「か●ひ」(●は判読不能の文字)と記載されているものであった。東京高裁は、当該票は、「選挙人の意思としては、「かずひろ」と記載しようとして誤字及び脱字したものと解するのが相当である。」と判断し、最高裁もこれに倣った。

こういった票の有効、無効を巡る判断が二転、三転するのは今回の選挙に限った例でもない。直接の原因は公職選挙法67条後段の規定に関して、最高裁が示した基準にある。最高裁は、「選挙人は、一人の候補者に投票する意思で候補者名を自書したと推定し、文字に誤字や脱字があり、記載が不明瞭であっても、自書全体の考察から、選挙人の意思が明白と認められれば、有効票と解するべきである」が、「文字と候補者氏名の多少の類似性を、過度に評価するべきではない。」としている。

こういった誤字、脱字を防ぐため、青森県六戸町では、平成19年、23年、27年の町議会選挙で電子パネル方式を使用し、好評であったにもかかわらず、経費等の諸事情から、平成31年の選挙では、自書式に戻っており、電子パネル方式を採用する自治体は2019年時点では存在しなくなった。

出典[編集]