小室陣屋
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小室陣屋(こむろじょう)は、近江東浅井郡(滋賀県東浅井郡浅井町小室)に存在した日本の陣屋である。近江小室藩の政庁陣屋であった。
概要[編集]
この城は江戸時代前期の正保4年(1647年)に小堀政一(小堀遠州)の跡を継いだ政之によって慶安元年(1648年)までに完成した陣屋である[1]。以後、政恒・政房・政峯・政方と歴代藩主の陣屋となるが、天明8年(1788年)に政方が伏見奉行在任中に行なった苛政が原因により、松平定信によって改易に追い込まれた[1]。小堀氏の居館や家臣の住居などは、寛政元年(1789年)に大津代官所によって競売にかけられた[1][2]。寛政3年(1791年)には跡地の荒地を開墾して畑とするように命令が出されている[2]。
佐治氏に所蔵されている「江州小室御屋敷指図」によれば、南を正面として表門があり、その東から東側の裏門にかけて長屋が駒形に設けられ、北側は山に面し、西側と南側の西半分は築地塀によって囲まれていたようである[2]。この中に屋敷と馬場・蔵などが建っており、「転合庵」「養保庵」の2つの御茶屋が存在していた[2]。この居館の外側、主に西側と南側に家臣の屋敷が居館を取り巻くように並んでいたようである[2]。