寺田屋
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寺田屋(てらだや)は、京都府京都市伏見区南浜町263にある船宿である。幕末に寺田屋事件が起きたことで有名な船宿である。
概要[編集]
文久2年4月23日(1862年5月21日)に薩摩藩士・有馬新七ら尊王攘夷派の志士が、薩摩藩主・島津忠義の実父で事実上の執政者であった島津久光の命令を受けた奈良原喜八郎ら8人に襲撃され、有馬新七をはじめとして8人が斬殺され、2人が切腹した第1次寺田屋事件が起きた。
慶応2年1月23日(1866年3月9日)、土佐藩の脱藩浪士である坂本龍馬がこの宿に宿泊していた際、寺田屋の6代目女将であった寺田屋お登勢の機転によって江戸幕府の捕り手の追跡を辛くも免れた第2次寺田屋事件が起きたことでも有名である。
現在の寺田屋には坂本龍馬関係の展示が多数あり、絵馬を売っていて観光客が願いを書いて飾る場所もある。龍馬の妻で日本初となる新婚旅行をしたことで有名なお龍が入ったとされるお風呂をはじめ、寺田屋事件の発生した部屋、柱が刀で斬られ た跡の展示などもある。ただし、幕末の寺田屋は慶応4年(1868年)の鳥羽・伏見の戦いで焼失しており、現在の寺田屋はかつてあった場所から西隣に建設されたもので、当時の寺田屋とは余り関係が無いものとも言われている。
寺田屋は現在でも旅館が営まれており、この周辺には古い土蔵造の酒蔵が建ち並び、伏見の酒どころとしても有名である。