宮さん宮さん

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宮さん宮さん(みやさんみやさん)とは、日本軍歌の一つである。幕末、長州藩参謀品川弥二郎大村益次郎が明治政府軍を鼓舞する為作詞・作曲。倒幕のため挙兵した東征大統督・有栖川宮熾仁親王率いる薩長土の軍が、伏見・鳥羽の戦いを破り江戸城に向けて進軍した際に初めて演奏された。昭和初期まで流行歌となった。落語家出囃子に使われることがあり、代表的な使用者は林家木久扇橘家圓蔵である。トンヤレ節とも呼ばれる。

歌詞[編集]

錦の御旗

宮さん宮さん お馬の前に

ヒラヒラするのは なんじゃいな

トコトンヤレ、トンヤレナ


あれは朝敵 征伐せよとの

錦の御旗じゃ 知らないか

トコトンヤレ、トンヤレナ


一天万乗の 一天万乗の

帝に手向かい する奴を

トコトンヤレ、トンヤレナ


狙い外さず 狙い外さず

どんどん撃ち出す 薩長土

トコトンヤレ、トンヤレナ


音に聞こえし 関東侍

どっちへ逃げたと 遠たれば

トコトンヤレ、トンヤレナ


城もきがいも 城もきがいも

捨てて東へ 逃げたげな

トコトンヤレ、トンヤレナ


國を追うのも 人を殺すも

誰も本気じゃ ないけれど

トコトンヤレ、トンヤレナ


薩長土の 薩長土の

先手に手向かいする故に

トコトンヤレ、トンヤレナ

歌詞の意味[編集]

朝敵[編集]

朝廷の敵。

錦の御旗[編集]

錦の御旗は、倒幕の際に天皇軍が掲げた旗のこと。これを掲げた倒幕軍に対し、幕府軍は朝敵ということになったので幕府軍の戦意喪失に繋がった。

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関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. 『日本流行歌史』(古茂田信男ほか、社会思想社 1970年)
  2. 『歌は時代とともに:明治・大正・昭和20年まで』(野ばら社 2007年)
  3. 『徹底検証・日本の軍歌:戦争の時代と音楽』(小村公次、 学習の友社 2011年)