安宅船

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安宅船(あたけぶね)とは、戦国時代から江戸時代にかけて造られた大型軍船のことである。

概要[編集]

を持つ大型軍船を主に指した。
安宅の名称は三好政権の総帥であった三好長慶の実弟で、三好水軍を率いた淡路の領主である安宅冬康の水軍が起源であるとされるが定かではない。織田信長豊臣秀吉の時代になると水軍の強化などから安宅船が盛んに造られ、毛利氏など強力な水軍を抱えていた大名家でも多くの安宅船を保有していた。江戸時代になり徳川家康の覇権が確立すると、家康は諸大名が強力な軍事力を持つことを恐れて大船建造の禁という法令を出して諸大名の水軍を縮小するようにしていった。このため、安宅船は江戸時代前期を最後にして多くは見られなくなった。著名なものに寛永11年(1634年)に江戸幕府の第3代征夷大将軍である徳川家光の命令で建造された安宅丸がある。