浦嶋神社

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浦嶋神社(うらしまじんじゃ)とは、京都府与謝郡伊根町本庄浜141に存在する神社である。浦嶋とは浦島とも書かれ、その名の通り浦島太郎ゆかりの神社である。また、宇良神社(うらじんじゃ)とも言われる。

概要[編集]

Wikipedia日本語版では創建年代が天長2年(825年)と出鱈目が記録されているが、これは淳和天皇が大明神の名をこの神社に与えた年に過ぎず、創建年代では無い。実際の創建年代は不詳である。ただ、『延喜式』内の古社であることから、少なくとも平安時代には存在していたことになる。なお、この神社は浦島太郎ゆかりのもので、『日本書紀』『万葉集』『丹後国風土記』などに記録が存在する。『日本書紀』「雄略記」に「水の江(本庄)の浦嶋、仙亀にひかれて海神の都に渡り」とあるので、もしかすると雄略天皇の時代に既に存在していたのであろうか。

この神社は古くから民衆の厚い崇敬を受け、江戸時代には藩主の庇護を受けた。というのは、長寿・豊作豊漁、恋の神を祀っているからで、現在でも参詣者は多い。社宝には伝説にちなむ玉手箱絵巻物などが多数ある。このうち、紙本著色浦島明神縁起一巻は、浦島が水江の浜(つまり本庄浜)から亀と共に蓬莱山の仙宮に至り、後に玉手箱を貰って帰国する説話、そして浦島を祀る神社と祭礼を一巻の絵巻に描いたものである。作風からこれは室町時代初期の作品と推定されており、国の重要文化財に指定されている。また、乙姫の小袖と伝えられる社宝もあるが、これは安土桃山時代のものであると推定されており、こちらも重要文化財に指定されている。

なお、境内から布引の滝を遠望することができる。

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