契約社員
契約社員(けいやくしゃいん)とは、非正規雇用の労働者の形態の一つで、「契約」の意味や中身は会社によって様々である[1]。ただ、非正規雇用の労働者の中でも「特定の仕事を担当する高い専門性を持った労働者」というイメージが強く、派遣社員よりさらに優れた社員というイメージが強い[1]。
概要[編集]
契約社員のはっきりした定義は無い[1]。「ひとつのプロジェクトを完成させるために一定期間雇われる人」「正社員として定年退職した後、引き続き勤めている人」など契約社員の意味は会社によってバラバラである[1]。待遇も会社により異なり、「賞与(ボーナス)が無いだけで労働時間や仕事の内容、給料の額は正社員とほぼ同じで、残業や休日出勤もある」「出勤は週に数回だけで、給料は出来高制や年俸制」と様々である[1]。
契約社員の労働条件、すなわち勤務する場所、仕事内容、賞与の有無、雇用期間などは会社と結ぶ労働契約によって決まる[2]。働き始める前に労働条件をしっかりと確認してわからないことや納得のいかないことがある場合は会社側と話し合う必要がある[2]。
契約社員が結べる契約期間は通常は3年以内である。ただし博士の学位や弁護士資格などがあると5年以内となる。労働契約は期間満了とともに終了するのが原則だが、労働者と会社の双方が契約の続行を望めば再び働くことも可能である[2]。ただ会社側から「貴方と結んだ労働契約はこれで終わりです」と言われなければ、特に契約を結び直さなくてもそれまでと同じ条件で労働契約が更新され、働き続けることができる。契約期間終了前の退職は「病気になったため」「家族と共に遠方に引っ越すことになったため」などのやむを得ない場合以外は基本的には認められない[2]。ただし働き始めて1年以上経っているなら、労働者側の都合で辞めることは可能である[2]。