奈須田稔
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那須田 稔(なすだ みのる、昭和6年(1931年)4月10日 - 令和5年(2023年)7月11日)は、日本の児童文学作家。息子に作家の那須田淳、同じく児童文学作家の岸川悦子は実妹、息子の淳の妻すなわち義理の娘が翻訳家の木本栄。
来歴[編集]
静岡県浜松市出身。昭和41年(1966年)に「シラカバと少女」で日本児童文学者協力賞とサンケイ児童出版文化賞を受賞。昭和42年(1967年)に「おとぎばなし」シリーズで毎日出版文化賞などを受賞。その後も受賞歴多数である。
令和5年(2023年)7月11日午後0時59分、胆のうがんのため静岡県湖西市の病院で死去[1][2]。92歳没。葬儀・告別式は家族で行なわれたが、喪主は淳ではなく別の息子(長男)が務めたようである。
著書[編集]
- 『ぼくらの出航』(講談社) 1962
- 『ふくざわゆきち』(小峰書店、幼年偉人ものがたり) 1963
- 『拳銃の町』(金の星社、西部小説選集) 1963
- 『ガガーリン』(三十書房、少年少女世界探検家物語) 1964
- 『二宮金次郎 / 豊田佐吉 / 井上でん / 和井内貞行』(講談社、幼年世界伝記全集10) 1965
- 「二宮金次郎」「和井内貞行」は斎藤了一著
- 『シラカバと少女』(実業之日本社、解説:小内一明) 1965
- のち講談社文庫
- 『自由民権』(盛光社、少年少女人物日本百年史5) 1965
- 『デモクラシー 民本主義と普通選挙』(盛光社、少年少女人物日本百年史9) 1965
- 『マスコミ誕生 ひろがる国民の目と耳』(盛光社、少年少女人物日本百年史11) 1966
- 『良寛』(国土社、子ども伝記全集) 1967
- 『もうひとつの夏』(実業之日本社、創作少年少女小説) 1967
- 『本田宗一郎 オートバイ王』(盛光社、ファイトマン・ブックス) 1967
- 『ガンジー』(国土社、子ども伝記全集) 1968
- 『アルプスにダムができる』(鈴木勇共著、鹿島研究所出版会、少年の科学) 1968
- 『南極大陸のたんけん』(岩崎書店、おはなしノンフィクション) 1968
- 『チョウのいる丘』(講談社) 1968
- のち青い鳥文庫
- 『星と少年』(講談社)1969
- 『ワシリィのむすこ』(大日本図書、子ども図書館、解説:渋谷清視) 1969
- 『一郎作、がんばる』(あすなろ書房、あすなろ創作童話) 1970
- 『小さな草の歌』(偕成社、少年少女創作文学、解説:渋谷清視) 1970
- のち偕成社文庫
- 『土の童子』(金の星社、創作児童文学、解説:清水達也) 1970
- 『ひめゆりの少女たち 沖縄戦にちった女生徒隊の悲げき』(偕成社、解説:代田昇) 1970
- のち偕成社文庫
- 『文彦のふしぎな旅 すばらしい少年時代(第1部)』(ポプラ社) 1970
- 『船ぞこの人々 すばらしい少年時代(第2部)』(ポプラ社) 1970
- 『野にわたる風 すばらしい少年時代(第3部)』(ポプラ社) 1970
- 『風小屋』(童心社、童心社創作シリーズ) 1971
- 『クレビックはげんきかい?』(ポプラ社) 1971
- 『サンタフェから来た男』(金の星社、ウエスタン・ノベルズ) 1971
- 『小さな町の中で』(実業之日本社、少年少女愛の小説選) 1971
- 『月の出村の夏休み』(小峰書店) 1971
- 『きつねの花火』(ポプラ社、おはなし名作絵本) 1972
- 『でえだらぼっち』(岩崎書店、創作絵本) 1972
- 『でえだらぼっちものがたり』(文研出版、創作わたしの民話) 1972
- 『雪割草のように』(偕成社、少年少女創作文学、解説:横谷輝) 1972
- 『いいかおしてごらん』(新日本出版社) 1972
- 『のぐちひでよ』(小峰書店、幼年伝記ものがたり) 1972
- 『おじいさんのさくらえび』(ポプラ社、しゃかいの絵本) 1972
- 『砂漠の墓標 ある15歳の物語』(講談社、児童文学創作シリーズ) 1976
- 『南極大陸のたんけん』(岩崎書店、こどもノンフィクション) 1977
- 『とべマリン!』(小学館、小学館の創作理科シリーズ) 1977
- 『西山寺の仁王』(静岡新聞社、静岡県のむかしばなし) 1978
- 『へっこきじいさま』(静岡県のむかしばなし、静岡新聞社) 1978
- 『いもほり長者とふしぎな玉』(静岡県のむかしばなし、静岡新聞社) 1979
- 『源太とコロッペ 少年のイカダ漂流記』(静岡新聞社) 1980
- 『広重、東海道を行く』(静岡新聞社、静岡県歴史物語) 1981
- 『デュナン 赤十字の父』(講談社、火の鳥伝記文庫) 1982
- 『フジヤマのトビウオ 水泳の勇者古橋広之進物語』(ひくまの出版) 1985
- 『法多山縁起物語』(ひくまの出版) 1988
- 『しあわせの白いうさぎ』(ポプラ社、愛と心のシリーズ) 1989
- 『ぼくのカンガルー』(ひくまの出版) 1991
- 『母さん子守歌うたって 寸越窯・いのちの記録』(岸川悦子共著、ひくまの出版) 2002
- 『絵本ハルウララ』(ひくまの出版) 2004
- 『ぼくと風子の夏 屋久島・かめんこ留学記』(ひくまの出版) 2005
- 『うずまき貝のロケット』(ひくまの出版) 2007
- 『天馬のように走れ 書聖・川村驥山物語』(ひくまの出版) 2007
- 『たいこじいさん』(ひくまの出版) 2008
- 『くじゃくの花火』(ひくまの出版) 2008
- 『天馬ジョノン・ハル モンゴル馬頭琴ものがたり』(ビャンバサイハン・ツェレンドルジ共著、ひくまの出版) 2008
- 『王さまのくびかざり』(ひくまの出版) 2008
忍者サノスケじいさん[編集]
- 『忍者サノスケじいさん』1 - 3( ひくまの出版) 1988 - 1989
- 『忍者サノスケじいさん病院へいく』(ひくまの出版) 1993
- 『忍者サノスケじいさん・モンゴルへいく』(ひくまの出版) 2003
- 『忍者サノスケじいさんわくわく旅日記』 1 - 18(ひくまの出版) 2007 - 2009
翻訳[編集]
- 『こじき王子 / アルプスの少女』(マーク・トウェーン / スピリ、偕成社) 1963
- 『宝石盗難事件』(キャロリン・キーン、金の星社、少女世界推理名作選集19) 1964
- 『西遊記』(呉承恩、講談社、世界の名作) 196
- 『中国の名作ものがたり』(学習研究社) 1964
- 『悪魔の足の秘密』(コナン・ドイル、岩崎書店、ドイル冒険・探偵名作全集16) 1965
- 『空をとんだ茶わん 宇治拾遺物語』(小峰書店、日本の古典童話) 1966
- 『宝のひょうたん 』(張天翼、講談社、世界の名作図書館) 1967
- 『楊八のさいなん 今古奇観』(小峰書店、中国・インドの古典童話) 1968
- 『大金持ちのひみつ 今古奇観』(小峰書店、中国・インドの古典童話) 1968
- 『三国志』(羅貫中、講談社、世界の名作図書館) 1970
- 『やまねずみジョニーのひみつ』(T・バージェス、金の星社、バージェス・アニマル・ブックス) 1970
- 「ムスティの絵本」(T.V.スタジオ・デュブイ、榊原晃三共訳、小学館) 1972
- 1)『ムスティのおつかい』
- 2)『ムスティきしゃにのる』
- 3)『ムスティとうさぎさん』
- 4)『ムスティとうまのおじいさん』
- 5)『ムスティどうぶつえんへいく』
- 6)『ムスティまいごのこうさぎ』
- 7)『こうのとりのひっこし』
- 8)『ムスティのママはびょうき』
- 9)『ムスティのなつやすみ』
- 10)『ムスティとフェリーボート』
- 11)『ムスティとうさぎさんのめがね』
- 12)『ムスティとサーカス』
脚注[編集]
- ↑ “那須田稔さん死去 児童文学作家”. 東京新聞 TOKYO Web. (2023年7月14日) 2023年7月14日閲覧。
- ↑ “那須田稔さん死去 92歳 「忍者サノスケじいさん」”. 中日新聞しずおか Web. (2023年7月14日) 2023年7月14日閲覧。