大鎌邦雄
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大鎌 邦雄(おおかま くにお、1945年 - )は、歴史学者、経済学者。
北海道函館市出身[1]。1968年北海道大学農学部農業経済学科卒業[2]。1973年北海道大学大学院農学研究科博士課程修了[3][2]。指導教官は川村琢[4]。1973年農林省農業技術研究所。1974年農林省農業総合研究所(現・農林水産政策研究所)[5]。1993年「行政村の事業と集落機能との関連に関する社会経済史学的研究 : 秋田県西目村の事例から」で農学博士(北海道大学)[6]。1997年東北大学農学部教授。大学院農学研究科教授も兼務。2009年定年退職[7]、名誉教授[8]。東北学院大学非常勤講師[3]、東北農業経済学会副会長(1999-2003年)、同会長(2002-06年)、日本農業経済学会常務理事(2001-02年)、農業史研究会会長(2003-05年)も務めた[2]。
齋藤仁が提起した自治集落論の立場をとった[9][10][11]。自治村落論に基づき大字と行政村の関係を具体的な事例(秋田県由利郡西目村)に即して分析した研究[12]である『行政村の執行体制と集落――秋田県由利郡西目村の「形成」過程』(日本経済評論社、1994年)で1996年度日本農業経済学会学術賞を受賞した[13]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『行政村の執行体制と集落――秋田県由利郡西目村の「形成」過程』(農業総合研究所[研究叢書/農業総合研究所刊行物]、1994年/日本経済評論社、1994年)
編著[編集]
- 『日本の蚕糸業について語る――石黒忠篤農政談』(編・解説、農業総合研究所[農業総合研究所刊行物]、1997年)
- 『日本とアジアの農業集落――組織と機能』(編、清文堂出版、2009年)
- 『自治村落の基本構造――「自治村落論」をめぐる座談会記録』(齋藤仁、両角和夫共編著、農林統計出版、2015年)
監修[編集]
- 相馬近人編『道府県農会報等所在目録』(農業総合研究所[農業総合研究所刊行物/文献叢書]、1991年)
出典[編集]
- ↑ 「会員のよこがお(特別編)」『東北農業経済学会Newsletter』2019春、2019年5月24日(訂正版)
- ↑ a b c researchmap
- ↑ a b 自治村落の基本構造―「自治村落論」をめぐる座談会記録 紀伊國屋書店
- ↑ 大鎌邦雄「行政村の事業と集落機能との関連に関する社会経済史学的研究 : 秋田県西目村の事例から」博士論文
- ↑ 『日本近代農政史料集成⑨ 復刻版 広島県農会史』不二出版、1987年
- ↑ CiNii 博士論文
- ↑ 大鎌邦雄「教養と社会の批判的自己認識」東北大学全学教育広報『曙光』第27号(PDF)2009年4月1日
- ↑ 日本とアジアの農業集落―組織と機能 紀伊國屋書店
- ↑ 戸石七生「日本における小農の成立過程と近世村落の共済機能――「自治村落論」における小農像批判(PDF)」『共済総合研究』第76号、2018年3月
- ↑ 坂口正彦「「村請」の近現代史――滋賀県神崎郡栗見荘村(PDF)」『農業史研究』第52号、2018年
- ↑ 石田正昭「今後の総合JAにおける共済事業の方向性(PDF)」『共済総合研究』第81号、2020年9月
- ↑ 松沢裕作「日本近代村落論の課題(PDF)」『三田学会雑誌』第108巻第4号、2016年1月
- ↑ 日本農業経済学会受賞者一覧 日本農業経済学会