戸石七生
戸石 七生(といし ななみ、1977年 - )は、農村史研究者[1]。東京大学大学院農学生命科学研究科准教授。
経歴[編集]
広島市生まれ[2]。1992年ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ市立ツェツィリエン・ギムナジウム中等教育課程進学、1994年同高等教育課程転出。1996年女子学院高等学校卒業。2000年東京大学文学部歴史文化学科西洋史学専修課程卒業。2007年東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻農業史研究室博士課程修了。同大学院で博士(農学)を取得[3]。学位請求論文は「幕末百姓の養子慣行 : 江戸地廻り経済圏一山村における世帯と村落の再生産」[4]。2007年日本学術振興会特別研究員PD。2009年東海大学非常勤講師、早稲田大学e-スクールTA。2011年東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻助教、のち講師、2018年准教授[2]。
秦野市史編さん史料調査員(2000-05年)、上智大学地球環境学研究所客員研究員(2007-08年)、東京大学大学院農学生命科学研究科農学特定研究員(2010-11年)[3]、社団法人農協共済総合研究所(2013年より一般社団法人JA共済総合研究所)客員研究員(2011年-)[3][5]、日独ヤングリーダーズフォーラム日本代表(2007年-)、環境史研究会世話人(2010年-)、日本農業史学会理事・事務局(2011-17年)[3]も務める。
2022年7月に農林水産省が2025年農林業センサスから農業集落調査を廃止する方針を打ち出した際、集落調査の継続を求める署名活動の呼びかけ人、共同代表の1人となった[6]。2022年11月9日に共同代表の海老澤衷早稲田大学名誉教授、松本武祝東京大学大学院農学生命科学研究科教授とともに署名や要望書を藤木眞也農林水産大臣政務官に提出した[7][8]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『むらと家を守った江戸時代の人びと――人口減少地域の養子制度と百姓株式』(農山漁村文化協会、2017年)
編著[編集]
- 『家族研究の最前線 1 家と共同性』(比較家族史学会監修、加藤彰彦、林研三共編著、日本経済評論社、2016年)
出典[編集]
- ↑ 戸石七生「農業集落調査「廃止騒動」の教訓」『世界』第967号、2023年3月
- ↑ a b 教員・スタッフ紹介 東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻農業史研究室
- ↑ a b c d 自己紹介 historiae.jp
- ↑ CiNii 博士論文
- ↑ 地域社会・生活・環境 一般社団法人JA共済総合研究所
- ↑ ホーム 集落の全数調査継続を求めます
- ↑ 【2025年農林業センサス】集落調査の継続求め署名提出 学識者 農業協同組合新聞、2022年11月11日
- ↑ 基幹統計「農業集落調査」廃止方針に研究者たちが猛反発する理由 「ミクロデータの扇の要」 東京新聞、2022年11月20日