牛山敬二

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牛山 敬二(うしやま けいじ、1933年 - )は、農業経済学者。北海道大学名誉教授、元つくば国際大学教授[1]。専門は日本農業論[2]

長野県生まれ。1956年東京教育大学文学部社会科学科経済学専攻卒業。1961年東京教育大学大学院文学研究科博士課程(社会学)中退。学部時代から暉峻衆三に師事。1961年農業総合研究所調査部に入る。1966年農業総合研究所研究員。1970年東京外国語大学非常勤講師(経済政策担当)[3]。1977年「農民層分解の構造 : 戦前期」で経済学博士(東京大学[4]。1980年北海道大学経済学部教授[2]。1996年退官[5]北海道地域農業研究所理事、北海道農業経済学会会長[2]、土地制度史学会(2002年より政治経済学・経済史学会)評議員(1995年-)、農業史研究会会長(1990-2000年)も務めた[6]

齋藤仁が提起した自治集落論の立場をとった[7]。自治集落論に基づく研究に「昭和農業恐慌」(石井寛治海野福寿中村政則編『近代日本経済史を学ぶ(下)』有斐閣、1977年)、「農村経済更生運動下の『村』の機能と構成」(『歴史評論』435号、1986年7月)、「自治村落社会と地主的土地所有」(宇野俊一編『近代日本の政治と地域社会』図書刊行会、1995年)がある[8][9]。『農民層分解の構造 戦前期』(御茶の水書房、1975年)の「あとがき」で「経済学の全体系における農業問題の位置づけは、宇野弘蔵氏の全著作から…与えられ、育てられた」と述べている。

著書[編集]

  • 『農民層分解の構造 戦前期――新潟県蒲原農村の分析』(農業総合研究所[研究叢書/農業総合研究所刊行物]、1975年/御茶の水書房、1975年)
  • 『経済構造調整下の北海道農業』(七戸長生共編著、北海道大学図書刊行会、1991年)
  • 『北海道農業の地帯構成と構造変動』(岩崎徹共編著、北海道大学出版会、2006年)

出典[編集]

  1. 北海道農業の地帯構成と構造変動 紀伊國屋書店
  2. a b c 牛山敬二「[ときの話題]規模拡大は農業所得を増大させるか――アメリカの農政が語るものPDF」『地域と農業』16号、1995年2月
  3. 牛山敬二『農民層分解の構造 戦前期――新潟県蒲原農村の分析』御茶の水書房、1975年
  4. CiNii 博士論文
  5. 吉野悦雄編『農村社会構造研究の四十年――牛山敬二教授退官記念座談会』北海道農業研究会、1996年
  6. researchmap
  7. 長原豊「庄司俊作著, 『日本の村落と主体形成-協同と自治-』, 日本経済評論社, 2012年, viii+534頁PDF」『歴史と経済』第55巻第4号、2013年
  8. 庄司俊作「近現代村落史研究序論」『社会科学』第86号、2010年2月
  9. 坂口正彦「「村請」の近現代史――滋賀県神崎郡栗見荘村PDF」『農業史研究』第52号、2018年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]