大澤聡

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大澤 聡(おおさわ さとし、1978年4月28日[1] - )は、批評家、メディア研究者[2][3][4][注 1]近畿大学文芸学部文学科准教授。博士(学術)。専門はメディア論・思想史[7]

経歴[編集]

大阪府吹田市広島県呉市出身[8][注 2]東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了[9]。2012年「批評ジャーナリズムの存立機制――戦前期日本の雑誌メディアの成熟と再編」で東京大学博士(学術)[10]。日本学術振興会特別研究員(DC2/PD)を経て、2013年近畿大学文芸学部講師、2016年准教授[9][11]

出版産業やジャーナリズム、日本の思想の来歴を分析しつつ、現代社会やカルチャー、文芸に関する批評活動も行っている[12][4]。テレビやラジオにも出演している[13]NHKEテレ新世代が解く!ニッポンのジレンマ」の準レギュラー出演者[14]。著書に『批評メディア論』(岩波書店、2015年)、編著に『三木清教養論集』『三木清大学論集』『三木清文芸批評集』(講談社文芸文庫、2017年)の三部作などがある[7]。『批評メディア論』で2016年に第37回日本出版学会賞奨励賞(2015年度)[15]、2017年に第6回内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞(2017年度)を受賞[16]。2022年10月より「毎日新聞」の文芸時評を担当。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店、2015年)
  • 『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房[筑摩選書]、2018年)

共著[編集]

  • 『教養主義復権論――本屋さんの学校2』(仲正昌樹、浜野喬士、白井聡共著、明月堂書店、2010年)
  • 『現代日本の批評 1975-2001』(東浩紀監修、市川真人、福嶋亮大共著、講談社、2017年)
  • 『現代日本の批評 2001-2016』(東浩紀監修、市川真人、佐々木敦、さわやか共著、講談社、2018年)

編著[編集]

  • 三木清文芸批評集』(講談社[講談社文芸文庫]、2017年)
  • 『1990年代論』(河出書房新社[河出ブックス]、2017年)
  • 『三木清大学論集』(講談社[講談社文芸文庫]、2017年)
  • 『三木清教養論集』(講談社[講談社文芸文庫]、2017年)
  • 『戦前期「論壇時評」集成――1931-1936年(全2巻)』(金沢文圃閣[文圃文献類従]、2014年)
  • 『コレクション・モダン都市文化 第87巻 図書館と読書』(ゆまに書房、2013年)

脚注[編集]

[編集]

  1. メディア史研究者[5]、メディア論研究者[6]とされることもある。
  2. 竹内洋、佐藤卓己、稲垣恭子編『日本の論壇雑誌』(創元社、2014年)では広島県生まれ、『すばる』2015年2月号では広島生まれと紹介されている。

出典[編集]

  1. 『すばる』2015年2月号 集英社
  2. 書物復権によせて 復刊ドットコム
  3. 10/21 河出書房新社・中央公論新社創業130周年 関西大学創立130周年記念トークイベント | トピックス 河出書房新社
  4. a b 批評史から考える『観光客の哲学』 ゲンロンカフェ
  5. 批評の奇妙な思春期 ―1980年代/文学/メディア 本屋で.com
  6. 教養主義のリハビリテーション 大澤聡著 日本経済新聞(2018年6月30日)
  7. a b 大澤 聡|著者 河出書房新社
  8. <お題>スマホ育児 あり?なし? | 子育てカタリバ | くらし 中国新聞デジタル(2019年3月19日)
  9. a b 大澤 聡准教授|教員紹介|日本文学専攻 近畿大学文芸学部
  10. 言語情報科学専攻 (平成24年度) 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部
  11. 大澤 聡 (30712591) KAKEN
  12. 大澤 聡(文芸学部 文学科日本文学専攻 / 総合文化研究科 ) 近畿大学
  13. 生誕120年目に甦る、 哲学者・三木清の言葉 〈対談〉大澤聡さん × 岸見一郎さん 『三木清大学論集』(講談社文芸文庫)刊行記念トークイベント 本屋で.com
  14. 古市憲寿×大澤聡×丸山俊一「[ニッポンのジレンマ]スピンオフ“80年代論”と“90年代論”のジレンマ」 in東京 パスマーケット
  15. 第37回日本出版学会賞 (2015年度) 日本出版学会
  16. 内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞について 日本マス・コミュニケーション学会

外部リンク[編集]