四国犬

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四国犬(しこくけん)は四国地方(主に高知県)原産の中型の品種日本犬の一種である。国指定天然記念物。かつては土佐犬(とさけん・とさいぬ)と呼ばれたが、同様の呼称を持つ土佐闘犬とは別種。

特性[編集]

  • 古来より「土佐犬」と呼ばれていた中型の犬。土佐闘犬との混同をさけるために、四国犬と改称された。
  • 本来の作出目的は、四国山地周辺の山村における鹿等の狩猟およびそれに伴う諸作業。山地での激しい狩りにも耐えうる体力・持久力がある。
  • 温暖湿潤気候に強い。
  • 主人には異常なまでに忠実だが、よそ者には警戒するため、番犬に適する。よそ者にはふとしたことでも噛みついたりと非常に攻撃的なため、散歩中などは注意が必要。
  • 1937年昭和12年)6月15日に文部省(現・文部科学省)により、天然記念物に指定される。
  • もともとこの犬種は本川系、幡多系、安芸系と呼ばれる地域特性があった。しかし、安芸系は衰退し残る本川系と幡多系は混血が進み、地域特性は無くなりつつある。

ニホンオオカミ目撃情報における混乱[編集]

四国犬は日本犬の中で最も素朴な風貌と評される事もあるように、猟犬としてニホンオオカミと交配させたとの伝承もあり、外見が似ているとしばしば言われる。しかし、それ故にニホンオオカミの目撃情報の際、見間違えの候補として挙げられやすい犬種でもある。代表的なものが2000年7月8日の祖母山系での目撃情報である。

これについては2001年3月、大分県緒方町傾山の山小屋に「平成12年7月8日、この場所においてニホンオオカミに間違われて撮影され お騒がせしたのは純血の四国犬です。関係各方面、マスコミのみなさまご迷惑掛けて、誠に申し訳ありませんでした。事情があって放犬しました」との謝罪文が書かれた張り紙が発見された。しかしこの紙を張り出した人物は発見されておらず、また目撃された動物は頭部こそ四国犬と似ている点があるものの、四肢や胴の長さの特徴は明らかに四国犬では無いとの指摘もあり、張り紙は悪質ないたずらとする意見もある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]