唐渡興宣
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唐渡 興宣(からと おきのり、1943年 - )は、マルクス経済学者。北海道大学名誉教授。専門は恐慌論、国家論など[1]。「経済学を学ぶ会」主宰者、講師[2]。
経歴・人物[編集]
香川県高松市生まれ。1962年香川県立高松商業高等学校卒業。1970年一橋大学経済学部卒業。1975年一橋大学大学院経済学研究科博士課程理論経済学専攻単位取得退学。1975年北海道大学経済学部講師、1977年同助教授、1986年同教授。2001-2002年北海道大学大学院経済学研究科科長・学部長。2007年定年退官[3]。2009年国士舘大学21世紀アジア学部21世紀アジア学科・同大学大学院グローバルアジア研究科グローバルアジア専攻教授[4]。2010-2012年同大学大学院グローバルアジア研究科科長[5]。
弟子に浅見克彦、学部のゼミ生に吉原直毅[6]、宮田和保がいる[2]。吉原直毅によると、マルクス主義恐慌論の研究者としてスタートしたが、浅見克彦の研究のような物象化論的な『資本論』解釈に影響されたとみられ、物象化論や現象学的マルクス主義の研究をするようになった。現象学的マルクス主義の研究成果を『政治経済学の冒険――現象学的マルクス主義へのプレリュード』(北海道大学経済学部、1996年)にまとめた[6]。
北海道大学赴任と同時に市民向けの「経済学を学ぶ会」を毎月開催している[1]。元北海道大学教職員組合(北大職組)委員長[7]。「北海道の大学・高専関係者有志アピールの会」共同代表[8]。「安保法制違憲訴訟北海道の会」世話人[9]。JR北海道研究会メンバー[10]。「北海道・表現の自由と不自由展2019」実行委員会共同代表[11]。「宮澤・レーン事件を考える会」代表幹事[12]。
著書[編集]
- 『世界市場恐慌論』(新評論、1979年)
- 『資本の力と国家の理論』(青木書店、1980年)
- 『政治経済学の冒険――現象学的マルクス主義へのプレリュード』(北海道大学経済学部[北海道大学経済学・経営学研究叢書]、1996年)
- 『戦前の日本と「宮澤・レーン冤罪事件」』(宮澤・レーン事件を考える会、ビー・アンビシャス9条の会・北海道、2017年)
出典[編集]
- ↑ a b 北海道大学名誉教授の唐渡興宣氏を講師に 講演会「アベノミクスの方向」 6月9日、野幌公民館 まんまる新聞
- ↑ a b 経済学を学ぶ会 まちさぽ
- ↑ 「[唐渡興宣教授]略歴 (唐渡興宣教授記念号)」『經濟學研究』第56巻第2号、2006年
- ↑ researchmap
- ↑ “国士舘大学新聞第480号(PDF)”. 国士舘大学 (2010年4月25日). 2022年9月10日確認。
- ↑ a b 稲葉振一郎、松尾匡、吉原直毅『マルクスの使いみち』太田出版、2006年、63頁
- ↑ “機関紙「ほくだい」第940号(PDF)”. 北海道大学教職員組合 (2021年3月15日). 2022年9月10日確認。
- ↑ 集団的自衛権容認の閣議決定反対/若者を戦場に送らない 北海道 大学・高専86人アピール しんぶん赤旗、2014年9月17日
- ↑ この会について 安保法制違憲訴訟北海道の会
- ↑ 『地方交通線存続の課題と提言――北海道における鉄道の再生と地域の発展にむけて(PDF)』一般財団法人国鉄労働会館、2018年9月
- ↑ 北海道)「表現の不自由展」札幌で12月21日に開催 朝日新聞デジタル、2019年11月26日
- ↑ 「宮澤・レーン事件」80年特別展始まる 朝日新聞デジタル、2021年12月5日