周遊指定地
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周遊指定地 (しゅうゆうしていち)とは、日本国有鉄道及び後継のJRグループが発売していた周遊券(特に一般周遊券)の作成の構成に欠かせない地域のことである。主に国立公園、国定公園が選ばれた。
概要[編集]
日本全国に北海道から沖縄県まで最大295か所あった(1988年1月)。一か所には数えないが、周遊券に組み込んで、一般周遊券でJR(国鉄)線の割引対象となった準周遊指定地、沖縄本土復帰を機に沖縄周遊の特例として設けられ、その後沖縄以外にも拡大した一か所だけで周遊券が成り立つ特定周遊指定地があった。
周遊指定地は、日本交通公社の国鉄監修交通公社の時刻表及び弘済出版社の大時刻表の巻頭地図に、特定周遊指定地はピンク色、それ以外の周遊指定地は薄い緑色で表示されていた。
周遊指定地は一般周遊券発売には欠かせない地域だったが、ワイド・ミニ周遊券でも経路や自由周遊区間に接続する会社線で割引を受けることができた。
沿革[編集]
観光を盛んにして利益を上げようと日本国有鉄道と日本交通公社が周遊券の制度を決定し、これを発売する際、全国各地の観光地と、そこまでの接続線を調査した。各地の観光地と、それに属する地方自治体、公共交通機関(大手私鉄、地方民鉄、バス、航路)も周遊指定地に認めてもらおうと観光地および接続会社線の整備をした結果、日本全国に多くの周遊指定地が誕生した。
現況[編集]
周遊券の制度は廃止されたが、その後の周遊指定地の移り変わりは様々である。中には、周遊指定地までの公共交通機関が廃止され、観光地としても寂れてしまったところもある(佐久間ダム、帝釈峡、土柱)。また、公共交通機関は廃止されても観光地として存続しているところもある(醒井養鱒場)。