吸い物(すいもの)とは、日本料理の汁物である[1]。
熱いものには原則として羹(あつもの)と称し、夏季には冷やして供する時は冷汁という[1]。
江戸時代には、澄まし仕立ても味噌仕立ても汁物と称したが、飯に添えて出すものを汁、酒や肴と一緒に供するものを吸い物といった[1]。
汁物のなかではすまし汁の一つを指す場合が多い[1]。一般に、吸い地、椀種、椀づま、吸い口からなり、かつお節、昆布などの出汁をとり、椀種には卵、肉類、魚介類、しんじょなど、椀づまには季節の野菜など、吸い口にはサンショウ、ユズ、ショウガ、木の芽、ワサビなどの香りのあるものをよく用いる[1]。