飯
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飯(めし)とは、米を調理したもの。「めし」「ごはん」「はん」「いい」「まま」「おまんま」など、各種の呼び名がある。
概要[編集]
めし[編集]
「めし」は「召し」に由来するといわれ、食事全般をいう。ただし、「お召し」「お召しもの」は着衣の意となる。
いい[編集]
「いい」は米の調理法の差にもより、
- 蒸したものを「強飯(こわめし)」(または「おこわ」)
- 炊いたものを「姫飯(ひめいい)」
という。
「いい」の派生語としては「イイダコ」がある。卵が米粒に似ているからだという。
代表的な「おこわ」としては赤飯(お赤飯)がある。
神事として「強飯式」[1]があるが、これは「おこわ(強飯)」を食べるのではなく、一升飯を食べるものである。
まま[編集]
「まま」「まんま」「おまんま」の例としてはサッパ(魚類)の別名としての「ままかり」(岡山県地方。「サッパの焼き食い一升飯」と云われる)や「おまんまの食い上げ」といった言葉がある。
海外文化との関係[編集]
「ライス」も使われ、「カレーライス」「ハヤシライス」「チキンライス」「オムライス」があり、イタリア料理としてはリゾットが知られる。
中華圏では「飯(はん)」、韓語では「パブ」と呼び、韓国料理の「クッパ」「ピビンパ」はそれぞれ「スープかけご飯」「混ぜご飯」の意である。
その他[編集]
粥、雑炊、おじや、炊き込みご飯、混ぜご飯、握り飯、茶漬け、丼物なども一応は「めし」ではあるが[2]、あまり呼ばれないようである。
派生語[編集]
- 他所様の釜の飯を食う - 親元を離れて修行する。
- 同じ釜の飯を食う - 共に修行する。
- 臭い飯を食う - 刑務所に入る。
- 冷飯を喰わされる - 冷遇される。
語源など[編集]
ロシア語学者の近喰公業によれば、「まま」を「母親」ではなく「食事」の意で使う外国語を知らないそうである。乳児が最初に発する子音は n・b・m・p であり、子供の「mama」を外国人の母親は自分が呼ばれていると考えるが、日本の母親は「おなかが空いたんだな」と思う、という。「おっぱい」は p 音由来ではないか、という。
その他[編集]
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 日光山古儀の「飯を強いる」儀式で、「日光責め」の名をもって知られる。 山伏の修行が盛んに行われた平安時代、その修行を行った者たちが、山中の修行場のご本尊に供えた「お供え物」を持ち帰り、里の人々に分け与えたことが、始まりとされている。
- ↑ 『日本料理/おもな調理用語』 - コトバンク