名田庄村

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名田庄村(なたしょうむら)は、福井県遠敷郡にあったである。平成18年(2006年)におおい町が新設されて消滅している。

概要[編集]

福井県の南西端に位置する村である。昭和30年(1955年1月知三村奥名田村が合併して名田庄村となる。

この村は周囲を三国峠や頭巾山などに囲まれた農山村である。頭巾山の東腹に源を発して東に流れる南川の本支流沿いに狭長な谷底平野が開けている。野菜作りが主産業であり、かつてはこの地方で獲れる米が非常に良質であったため、『名田(めいでん)の庄』と称されたという。なお、名田庄村の名前はこれに由来している。山間部では林業が行なわれている。

この村の見所としては、納田終の土御門家墓所があり、これは県指定の史跡となっている。他に県指定文化財である紙本墨書大般若経600巻を持つ三重の熊野神社、県の指定天然記念物となっている苅田比売神社のムクの木、若宮八幡神社のフジ、野鹿谷のシャクナゲ自生地などがある。頭巾山や八ヶ峰ではキャンプもできる。なお、八ヶ峰は森林浴の森と称され、日本100選の1つに選ばれている。下地区に伝わる獅子舞と文七踊りは県の無形文化財に指定されている。

平成18年(2006年)3月3日大飯町と合併して大飯郡おおい町となったことにより、名田庄村は消滅し、旧村域は大飯郡に属することになった。

文七踊り[編集]

この踊りの起源は明らかではない。ただ、福井県は公家がその繁栄から逃れてくることも多く、京都方面から伝えられたとする説がある。歌詞阿波の鳴戸などを口説きにしていて、独特の節まわしは「浄瑠璃くずし」とも呼ばれているが、鳴り物は使わない。音頭台には、番傘の下に逆さまに伏せた臼が置かれ、その周りに高張り提灯を吊るした長い青竹が立てられる。

名田庄村の主要施設[編集]

名田庄村の特産品[編集]

名田庄村の年中行事[編集]

人口・面積[編集]

  • 人口は3098人[1]
  • 面積は143.8平方キロメートル[1]

脚注[編集]

  1. a b 平成8年度版『全国市町村要覧』