叶晴栄
叶晴栄(かのう はるえ)は、叶姉妹の幻の3人目のメンバー。
経歴・人物[編集]
叶恭子の実の妹で、叶姉妹のデビュー直後は3人姉妹の次女の役回りだった。デビューからしばらく3人で生活していたが、晴栄の結婚後は別居。2000年以降は叶姉妹(恭子と美香)のマネージメントをしているという説もあったが、『婦人公論』2007年8月号のインタビューで「マネージャーは美香さん以外にはできません」と恭子によって否定された。
2007年2月9日、この日放送された『おはよう朝日です』(ABCテレビ)で「晴栄が行方不明になった。その際、恭子の所有物たるダイヤの指輪(10カラット、時価3億円以上)やダイヤ入りの時計、その他のジュエリーを見に着けていた」「恭子が捜索のために警察署で相談している」と伝えられた。
その後、『女性セブン』誌の報道を機に晴栄の失踪は広く知られることとなった。報道各社によって「叶姉妹が宝石や衣装保管のために借りた家賃60万円のマンションに住んでいた」「そのマンションに保管してあった宝石・高級家具など5億円相当を持って逃げた」「現在消息不明」「警察に被害届が出された」ことが報道されている[1]。
恭子の代理人の弁護士・弘中惇一郎は、2月22日の緊急記者会見で「1月26日に叶姉妹より晴栄と連絡が取れない旨相談を受け、マンションに行ってみると鍵が付け替えられていて、1月28日に晴栄の部屋に行ったところ、もぬけの殻というよりも綺麗に掃除されていた」と語った。使い古しの家具などは残っており、選別した形跡があったことから、「計画的なことが伝わってきた」として被害届を提出。その後、警察から連絡があり1月14日に受理された[2]。
晴栄は2月17日に弁護士とともに警察に出頭し事情聴取を受けた[3]。
恭子の著書『KYOKO KANO Super BEAUTY Love & Sex』の発売時期とほぼ重なる形で今回の騒動が話題となったために、書籍の宣伝ではないかと疑惑をもたれたが、恭子、美香共に「そのようなことはありません。書籍の内容と今回の件がリンクしているとは思えません」と涙ながらに否定した。取材をした井上公造曰く、恭子は実妹である晴栄が失踪したことで相当気を病んでおり、電話口でも疲れている様子が分かったという。恭子らは持ち逃げされた宝石などの行方よりも晴栄のことが心配であると語り、今回の騒動でストレスからか4キロ痩せたという[4]。
2007年2月27日に恭子の弁護士が会見を行ったが、晴栄は「自分のもの以外は持ち出していない」「3億円相当といわれている10カラットのダイヤだけども、1000万円程度の価値しかない」などと語っているという。一方の恭子は晴栄に対して刑事告訴(業務上横領)と所有権に基づく引き渡し請求を行うことを決めている。
恭子は『婦人公論』2007年8月号に手記を寄せた。「母ががんで闘病をしていた際、妹が介護をしているというので相当な額の送金もしていた。介護していたはずの3年半の間、ベルギー人の恋人と暮らしていたようなんです」[5]と暴露する一方で、「ただ、謝ってくれさえすればいいんです。手遅れなんて事は死ぬまでありませんから」と述べている。
2007年7月6日、恭子が警視庁赤坂署に提出した刑事告訴状が受理された。親族相盗は事件から6か月以内に告訴が必要であることから7月に告訴状を提出したという。被害額はダイヤモンド、ドレス、家具など総額2億7000万円とのこと[6]。
2011年11月9日、横領罪の疑いで、東京地検に書類送検された[7]。
出典[編集]
- ↑ “叶姉妹裏方“二女”失踪…5億円相当宝石類も消息不明”. zakzak.co.jp (2007年2月15日). 2013年5月1日確認。
- ↑ “叶姉妹5億円騒動で弁護士が会見「業務上横領と判断」”. zakzak.co.jp (2007年2月22日). 2013年5月1日確認。
- ↑ “叶姉妹二女、出頭していた…5億円失踪騒動”. zakzak.co.jp (2007年2月20日). 2013年5月1日確認。
- ↑ “5億円ミステリー叶姉妹涙の会見…ヤラセ否定”. zakzak.co.jp (2007年2月21日). 2013年5月1日確認。
- ↑ ““持ち逃げ騒動”叶恭子手記発表も実妹側弁護士は冷静”. zakzak.co.jp (2007年7月20日). 2013年5月1日確認。
- ↑ “叶姉妹、次女・晴栄さん騒動の告訴状が受理”. oricon.co.jp (2007年8月6日). 2022年2月16日確認。
- ↑ “「叶姉妹」の姉・恭子さんの実妹を書類送検 宝石や家具など2億円超横領容疑”. sankei.jp.msn.com (2011年11月9日). 2012年7月14日確認。