卒業証書

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卒業証書(そつぎょうしょうしょ)とは、その学校の全課程(正規課程)の修了が認められた児童・生徒・学生などに校長が授与する証書である。
類似の証書に修了証書があるが、こちらは学年の全ての課程を修了した場合や専門学校の全課程修了者に授与されるものである。

概要[編集]

学校教育法施行規則第58条などに規定があるが、様式は学校設置者ごとに細部が異なる。

記載内容は

  • 卒業生の生年月日
  • 当該学校の全課程を修了したことの証明
  • 校印と校長印
  • 校長の氏名
  • 卒業生番号
  • 卒業証書を授与した日付(卒業式の日が多い)

が概ねどの学校にも共通する。

卒業証書は正式に卒業を証明する書類ではないため、卒業証書を紛失しても再発行は出来ない。正式な卒業を証明する書類は卒業証明書である。就職や転職の際に求められるのは卒業証明書であり、卒業後に就職する生徒へは卒業証明書も手渡される。

学校は卒業生へ卒業を証明する書類を授与する事のみが義務と定められているため、儀礼的な要素を多く含む卒業式は卒業生のみ全員出席、在校生は翌年度卒業予定の学年など代表のみ参加とするところもある。
証書の卒業生への授与は卒業式内で校長から個々人に手渡すか、式内では総代表・クラス代表に授与しその後クラスなどで本人に手渡すどちらかを執る。卒業生の人数が多い学校では総代表・クラス代表にのみ授与、人数が少ない学校では校長から全員に個別で手渡しされる。卒業式で個々人に手渡す場合、緩い学校だと証書受け取り時に壇上で一発芸をやる人もいる。

在校生と卒業生のお別れは卒業式前後に別途儀礼的要素を抑えた卒業生を送る会を開いてそちらで済ませることも無いわけではない。

大学、大学院では学位記と呼び、学位学士号修士号博士号)の授与証書を兼ねる。なお多くの大学は一学年の人数が多いので、学部毎や学科毎に授与されるのが一般的。短大、高専については卒業証書に「短期大学士準学士を称することを認める」記載がある。