千葉小4女児虐待死事件

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千葉小4女児虐待死事件(ちばしょうよんじょじぎゃくたいしじけん)とは、平成31年(2019年1月に発覚した小学4年生の女児の虐待死事件である。

事件の経緯[編集]

  • 2017年
  • 2018年
    • 1月 - 別の野田市立小学校にAが転校する。
    • 1月15日 - 野田市教育委員会が父Bの要求に応じてAのアンケート回答のコピーを渡す。
    • 2月28日 - 児童相談所がAの帰宅を認める。
  • 2019年
    • 1月7日 - Aが始業式を欠席する。父のBが学校に「Aは沖縄の妻の実家にいるため、1週間ほど休むと連絡する。
    • 1月11日 - BがAの休みを1月いっぱいに延長したいと再度連絡する。
    • 1月24日深夜 - Bが風呂場でAともみ合いになり、意識や呼吸がないと110番通報する。Aは野田市内の自宅浴室で死亡していた。
    • 1月25日 - 千葉県警が冷水のシャワーをAにかけたなどとしてBを傷害の容疑で逮捕する。後に母Cも娘Aに対する傷害容疑で2月25日までに父母そろって2回ずつ逮捕される。
    • 3月6日 - 千葉地検がBを傷害致死と傷害罪で、Cを傷害幇助罪で起訴する。
    • 3月29日 - 千葉地検がBを、強要罪とCへの暴行罪で追起訴する。
    • 5月16日 - Cが千葉地裁の初公判で起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑する。
    • 6月21日 - 千葉地裁でBの第1回公判前整理手続きが行なわれる。
    • 6月26日 - 千葉地裁がCに「刑事責任は重いとして」懲役2年6か月、保護観察付きの執行猶予5年の判決を下す。
    • 7月 - Cの有罪が確定。
  • 2020年
    • 2月21日 - Bの裁判員裁判の初公判が行なわれる。
    • 3月19日 - 千葉地裁(裁判長:前田巌)がBを「尋常では考えられないほど凄惨で陰湿な虐待」「先例を超えて極めて悪質性が高い」として懲役16年(求刑懲役18年)の判決を言い渡す。これはこれまでの児童虐待事件の傾向を上回る異例の量刑とされている。

問題点[編集]

  • 児童相談所に対してAがB、すなわち父親が怖いと言っていたにも関わらず、改善されたと判断して一時的な保護を解除した点。
  • 解除後に虐待を受けていないかを見守る必要があるにもかかわらず、児童相談所は小学校も1度も自宅訪問し、面談していなかった点。
  • Bの自宅アパート周辺では「うるせえんだよ」「死ね」という怒鳴り声が聞かされていたという点。
  • 死因が不祥な点(ただし腹部などに複数のあざがあったという)。
  • 行政の対応にミスが連発して不十分かつ不適切であったとして批判し、2019年11月25日に千葉県の検証委員会は報告書を同知事の森田健作に手渡して公表した。