全日本大学駅伝対校選手権大会

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全日本大学駅伝対校選手権大会(ぜんにほんだいがくえきでんたいこうせんしゅけんたいかい)は、11月第1日曜日に実施される大学男子駅伝の全国競技大会。全日本大学駅伝と通称される。

概要[編集]

当時は体育大学のカラーが強かった中京大学の理事長が発起人になって、1970年に第1回大会が開催された。

コース[編集]

名古屋熱田神宮を起点に、伊勢神宮まで、8区を襷でつなぐ。

出場校[編集]

前年シード校8校+各地区代表校(最大は関東の7校、最小は1校)

シード校は2000年の制度創設以降、関東地方の大学が占めている。

特徴[編集]

  • 高校野球のような年齢制限がなく、大学院生や医学科など6年制学部生の参加もある。
  • 偏りはあるものの、一応全国の代表が出場している。

問題点[編集]

大学男子駅伝界では、出雲駅伝箱根駅伝と共に三大駅伝とされ、ひろしま男子駅伝と共に全国対抗大会となっているが、その中では最も盛り上がりに欠け、陸上の全日本大会の中でもマイナーな存在に成り下がっている。

この要因としては、まず大学女子駅伝のように、地方大会の勝者が宮城県で最終決戦を行い、その後に選抜大会である富士山女子駅伝という開催スケジュールになっておらず、地方大会である箱根駅伝や丹後大学駅伝などとは別途で予選会が行われ、開催もこれらの地方駅伝大会の前で、選抜大会の出雲駅伝直後の11月に行われる「複線型のヒエラルキー」となっていることにあると思われる。

このため、高校男子駅伝の有望選手が、最もお祭り騒ぎとなる「箱根」を目指して、関東の大学に一極集中する現象が生じており、2022年の大会では、関東以外の出場校が最終8区で全て繰り上げスタートになるほどの実力差を生んでいる。

また、開催時期の11月は休日に大学祭を開催する大学が多く、競技関係者以外の関心が向きにくいのもマイナーさに拍車がかかっている要因と思われる。

メディア中継[編集]

テレビ中継も地上波はテレビ朝日系列のみで実施されるため、箱根駅伝よりネット局が少なく、山陰、高知、宮崎などで視聴できず、CM挿入やニュース中断が競技進行に配慮されない問題も生じている模様。また、地上波は下位校に冷たく最終ゴール前に番組終了してしまう。2018年からAbema2024年からはTVerでの中継もあるが、トラフィックが多いと画像が乱れ、ネット環境が備わっていないと見れない。但し、AbemaやTVerは、出場全校の区間ゴールや最終ゴールを中継してくれる長所がある。AMラジオも文化放送東海ラジオ放送のみの放送で、可聴エリアが広く瀬戸内海沿岸でも広く聴取可能な在阪のAM局での放送は行われていない。