佐々淳行

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佐々 淳行(さっさ あつゆき、昭和5年(1930年12月11日 - 平成30年(2018年10月10日)は、日本の警察防衛官僚危機管理評論家

経歴[編集]

東京府出身。織田政権の有力武将・佐々成政の家系という。
東大卒業後、国家地方警察本部(現在の警察庁)に入庁する。昭和47年(1972年)のあさま山荘事件では、当時警察庁長官だった後藤田正晴の部下として、警察庁警備局幹部として捜査に携わった。大きな鉄球を使った作戦[注 1]を立案して現場指揮に当たったのは佐々であったと自らの著書で語っている。
その後、三重県警本部長のほか、旧防衛施設庁長官などを歴任して、昭和61年(1986年)から平成元年(1989年)までの間に旧内閣安全保障室の初代室長を務めた。退職後には第1次安倍晋三内閣の下で発足した国家安全保障に関する官邸機能強化会議に有識者として参加したり、危機管理の専門家として講演活動を行なった。

著書に「わが上司、後藤田正晴」や「日本赤軍とわが『七年戦争』ザ・ハイジャック」などがある。

平成30年(2018年)10月10日午前2時40分、老衰のため、東京都内の病院で死去した。87歳没。

著書[編集]

  • 『新しい監督者論』立花書房 1957
  • 『危機管理のノウハウ I~III』 PHP研究所、1979-81、のちPHP文庫、文藝春秋(新版合本)  
  • 『目黒警察署物語―佐々警部補パトロール日記』 文藝春秋、1989、のち文庫。挿絵は自らの手による。
  • 『目黒署10人の刑事 佐々警部補シリーズ』 文藝春秋 1990.4、改題「美人女優と前科七犯」文庫 
  • 『目黒署アベック殺人事件 佐々警部補シリーズ完結篇』 文藝春秋 1990.11
  • 『新・危機管理のノウハウ 平和ボケに挑むリーダーの条件』 文藝春秋 1991.8
  • 『金日成閣下の無線機』 読売新聞社 1992.4。改題「謎の独裁者・金正日」文春文庫 
  • 『危機の政治学 ハンガリー事件から、湾岸戦争、ソ連邦崩壊まで』 新潮社 1992.9、のち文春文庫 
  • 『東大落城 安田講堂攻防七十二時間』 文藝春秋 1993、のち文庫  
  • 『新・新・危機管理のノウハウ 世紀末の指導原理』 文藝春秋 1994.4
  • 『ポリティコ・ミリタリーのすすめ 日本の安全保障行政の現場から 慶應義塾大学講義録』 都市出版 1994.11
  • 『平時の指揮官 有事の指揮官 人を動かすには、何が必要か』 クレスト社 1995.4、のち文春文庫 
  • 『危機管理宰相論』 文藝春秋 1995.12
  • 『六男二組の約束 戦争と先生と59人の子供たち』 TBSブリタニカ 1995.12
    • 改題「「六男二組」の太平洋戦争」小学館文庫/「戦時少年佐々淳行―父と母と伊藤先生」 文春文庫  
  • 『連合赤軍「あさま山荘」事件』 文藝春秋、1996 のち文庫、※映画『突入せよ! あさま山荘事件』原作
  • 『香港領事動乱日誌 危機管理の原点』 文藝春秋 1997.6。改題「香港領事佐々淳行 香港マカオ暴動、サイゴン・テト攻勢」文庫
  • 『危機管理』 ぎょうせい 1997.9
  • 『さらば臆病国家ニッポン 指導者よライオンになれ』 文藝春秋 1998.8
  • 『日本の警察-「安全神話」は終わったか』 PHP新書 1999
  • 『わが上司後藤田正晴 決断するペシミスト』 文藝春秋 2000、のち文庫 
  • 『仕事の<実例>「危機管理」術』 三笠書房 2001.8。改題「重大事件に学ぶ「危機管理」」文春文庫 
  • 『焼け跡の青春・佐々淳行 ぼくの昭和20年代史』 文藝春秋 2003、のち文庫   
  • 『インテリジェンス・アイ―危機管理最前線』 文藝春秋 2005。改題「危機管理最前線」文庫 
  • 『後藤田正晴と12人の総理たち もう鳴らない“ゴット・フォン”』 文藝春秋 2006、のち文庫 
  • 『軍師・佐々淳行 反省しろよ慎太郎 だけどやっぱり慎太郎 危機管理最前線 2』 文藝春秋 2007。改題「わが「軍師」論」文庫 
  • 『一隅を照らす行灯たちの物語 実践的青少年教育のノウハウ』 冨山房インターナショナル、2009
  • 『菊の御紋章と火炎ビン―「ひめゆりの塔」と「伊勢神宮」が燃えた「昭和50年」』 文藝春秋 2009、のち文庫-激動の1975年を回想記
  • 『わが記者会見のノウハウ-スキャンダル克服の秘訣』(文藝春秋、2010.2)。改題「「危機管理・記者会見」のノウハウ」文庫
  • 『ザ・ハイジャック-日本赤軍とのわが「七年戦争」』(文藝春秋、2010.11)、のち文庫-「よど号事件」ほか
  • 『彼らが日本を滅ぼす』(幻冬舎、2011.2)
  • 『ほんとに彼らが日本を滅ぼす』(幻冬舎、2011.7)
  • 『救国の八策』(幻冬舎、2012.7)
  • 『佐々淳行の危機の心得 名もなき英雄たちの実話物語』(青萠堂、2012.9)
  • 『「国土」喪失。なぜ日本は領土を守れないのか』(PHP研究所、2012.12)
  • 『インテリジェンスのない国家は亡びる 内閣中央情報局を設置せよ!』(海竜社、2013.8)
  • 『私を通りすぎた政治家たち』(文藝春秋、2014.9)、のち文庫
  • 『定本 危機管理 我が経験とノウハウ』(ぎょうせい、2014.9)
  • 『私を通りすぎたマドンナたち』(文藝春秋、2015.7)、のち文庫
  • 『重要事件で振り返る戦後日本史』(SB新書、2016.1)。SBクリエイティブソフトバンクの系列出版社)
  • 『私を通りすぎたスパイたち』(文藝春秋、2016.3)

編著・共著[編集]

  • 『グローバル経営時代の企業の危機管理』 ブライアン・M.ジェンキンズ共著 日本経済新聞社 1994.6
  • 『日本の危機管理はこれでいいのか 阪神大震災、地下鉄サリン事件の教訓をどう生かすか』 竹村健一と共著 致知出版社 1995.6
  • 『自然災害の危機管理―明日の危機を減災(ミティゲート)せよ!』(編著:ぎょうせい、2001)
  • 『国家の実力 危機管理能力のない国は滅びる』(致知出版社、2011.6)、渡部昇一との共著

翻訳[編集]

  • 『読後焼却 続智慧の戦い』 L.ファラゴー 日刊労働通信社 1963 / 新版「読後焼却」 朝日ソノラマ文庫 1985
  • 『脅かされる大統領』U.E.ボウマン 有紀書房 1964 / 新版「シークレット・サービス」 朝日ソノラマ文庫 1985

佐々淳行を演じた俳優[編集]

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  1. 東大安田講堂事件でも先んじて遂行しようとしたが、当時の秦野章警視総監に止められた。

外部リンク[編集]