久居藩
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久居藩(ひさいはん)とは、江戸時代に伊勢国に存在した藩である。藩主家は外様大名の藤堂氏。藩庁は久居陣屋。現在の三重県津市(旧久居市)に存在した。津藩の支藩である。
概要[編集]
津藩の初代藩主・藤堂高虎の長男で第2代藩主の藤堂高次の次男に当たる藤堂高通は、寛文9年(1669年)に兄の藤堂高久が第3代藩主に就任した際、伊勢国河曲郡・三重郡・一志郡・安濃郡・安芸郡・鈴鹿郡、大和国十市郡・山辺郡・城上郡・添上郡・山城国相良郡など11郡において5万石を分与され、藩庁を一志郡久居に置いた。これが久居藩の立藩である。
第2代藩主・藤堂高堅の時代に高久から3000石を与えられ、久居藩は5万3000石となる。この藩は本家の津藩で藩主が子供に恵まれず無嗣で改易されるのを防ぐため、創設された藩である。この藩のおかげで、本家の津藩では江戸時代中期から藩主が子供に恵まれず断絶の危機に瀕したことが何度も存在したが、そのたびに久居藩から津藩に藩主が転出して入る事例が相次いでおり、そのため断絶の危機を免れている。ただそのため、久居藩自体も実子相続の場合がほとんど無く、16代も藩主がいるにも関わらず大半は養子相続となっている。
歴代藩主[編集]
- 藤堂家
外様。5万石→5万3000石→5万8700石。
幕末の領地[編集]
- 山城国
- 相楽郡のうち - 14村(木津川市加茂町の旧当尾村)
- 大和国
- 添上郡のうち - 4村(奈良市大平尾町、忍辱山町、阪原町の一部、天理市和爾町)
- 広瀬郡のうち - 1村
- 式上郡のうち - 1村
- 十市郡のうち - 7村
- 山辺郡のうち - 15村
- 伊勢国
- 三重郡のうち - 11村
- 河曲郡のうち - 16村
- 鈴鹿郡のうち - 7村
- 安濃郡のうち - 15村
- 一志郡のうち - 16村