中川正軒事件(なかがわしょうけんじけん)とは、江戸時代中期の享保3年(1718年)に発生した事件である。
中川正軒という浪人が、かつての紀州藩の第2代藩主・徳川光貞の落胤と称して神奈川代官に逮捕された。これが事実なら徳川綱教(第3代藩主)、徳川頼職(第4代藩主)、そして江戸幕府の第8代征夷大将軍で紀州藩の第5代藩主でもあった徳川吉宗の弟ということになるが、調査の結果、真っ赤な偽物であるとして斬首された。