中川スミ
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中川 スミ(なかがわ すみ、1942年 - 2009年6月)は、『資本論』研究者[1]、女性労働論研究者[2]。夫は経済学者の中川信義[1]。
福岡県生まれ。九州大学大学院経済学研究科修了。1970年4月から1972年3月まで九州大学経済学部助手。1971年夫の中川信義の大阪市立大学赴任に伴い関西に転居。その後、大阪経済大学、同志社大学などの非常勤講師を経て、1984年4月高田短期大学専任講師、1986年4月同助教授、1991年4月から1997年3月まで同教授。その後、神戸学院女子短期大学、関西大学の非常勤講師、基礎経済科学研究所理事などを務めた。2009年6月死去、66歳[1]。
『資本論』に基づく女性労働研究を行った[2]。1990年代の同一価値労働同一賃金をめぐる論争の中心の1人で、ジェンダーの視点から同一価値労働同一賃金を擁護した[3]。没後に学問的交流のあった青柳和身が論文集『資本主義と女性労働』を編んだ[1]。マルクスの家事労働論を理解するのに役立つ本である[4]。
著書[編集]
訳書[編集]
- リンダ・ブルム『フェミニズムと労働の間――コンパラブル・ワース運動の意義』(森ます美、居城舜子、川東英子、津田美穂子、川島美保、伊藤セツ、杉橋やよい共訳、御茶の水書房、1996年)