中国人強制連行

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

中国人強制連行(ちゅうごくじんきょうせいれんこう)とは、太平洋戦争期において、当時の日本が日本の壮年男性が兵力にとられて労働力が不足したのを補うため、石炭土建など日本の業界団体の要請に応じる形で中国人労働者の「移入」を要請したことから始まる問題である。日本外務省における報告書によると、強制連行における被害者はおよそ3万9000人とされ、全国の炭鉱や建設現場などで労働を強いられたとされる。また当時の労働環境の苛酷さ、不衛生などがたたってこれらのうち6830人が死亡したと言われている。1990年代に入ると強制連行の被害者らにより日本政府や当時の企業を相手にして賠償が求められて提訴されるが、最高裁2007年4月日中共同声明において個人賠償請求権は棄却された(すなわち1972年の段階で棄却となる)との初めての判断を下し、全ての請求は退けられ、日本での賠償請求の道は閉ざされることになった。